煙管が大好き!
煙管 そして、ボクたちは天使と呼ばれていた
ここは鳥取県東伯郡琴浦町。
北は日本海、南は秀峰大山に抱かれた小さな町です。
海に面したポート赤碕という道の駅の隣に
周りとはいささか雰囲気の違う赤い柱の建物があります。
看板には〈日韓友好資料館・物産館〉の文字が。
ちょっと中を覗いてみましょう。
1819年のこと。
韓国江原道平海(ピョンへ)
現在の慶尚北道蔚珍郡平海を出航した商船が嵐のため難破し
赤碕沖に漂着するという出来事がありました
この時、鳥取藩は船長以下12名の乗組員を保護し
手厚くもてなして長崎まで送り届け、
一行は全員無事で帰国したという記録が残っています。
ここはそれを記念した日韓友好の資料館なのです。
漂着した12名の乗組員たちの肖像画です。
船長さんは毛皮の上で笠を被り長い煙管を持っています。
やっぱり両班なんでしょうか
和紙人形で当時の様子を再現したジオラマです。
渚に漂着した人々が太鼓を叩いているのもなかなかの度胸
この史実を物語る掛け軸が展示されています。
資料は他に鳥取県立図書館にも保存されているそうです。
小さな施設ですが韓国の伝統的な芸能や風俗の展示がされています。
漂着した韓国の商船を復元した模型の船などもありました。
特集展示として申潤福の風俗画の複製が飾ってありました。
韓国文化を知る手がかりになればいいですね。
その後1963年にも釜山港を出航した巨済島の漁船成進号が
機関の故障で赤碕沖に漂着したという事件があり、
乗組員8名は地元民の募金や援助により船の修理を終え
無事釜山港へ戻りました。
こういった史実を踏まえ、漂着地を見渡すこの場所に
日韓友好と永遠の交流を願って整備されたのが
〈日韓友好交流公園 風の丘〉です
資料館から続く小高い丘の上にモニュメントや建築物が並んでいます。
緩やかな坂道には小さなトルハルバンが道案内をしてくれていたり…
大きなトルハルバンの親玉がしっかり見守ってくれています。
はるばる済州島からやって来たんですね。
丘の上には石で出来た巨大な風車のモニュメントが。
韓国の方向から風を受けるとその風力だけで
約2tの風車が回るそうですよ
これが〈風の丘〉の名前の由来になっています。
中央の立派な韓国風東屋の名称もずばり待風亭です。
丘の中心には日韓交流記念碑が立っています。
階段の下ではヘチ君がこの碑をしっかり守っているようですね。
高さ4mの韓国産御影石6基からなるこの記念碑は
韓国の岩山と鳥取の船上山を象徴しているそうです。
青銅のレリーフには日韓友好の絆が刻まれています。
この願いが大空高く広がっていきますように…
丘の片隅に立つ鐘楼である成鐘閣です。
これも見事に韓国スタイル。
日韓の絆がより深まるようにとの願いを込めて鳴らされる
高さ約1.6mの〈友情の鐘〉
最も海に近い高台に立つ六角形の東屋、友好臺。
青い夏空をバックに鮮やかな色彩を見せています。
かつて韓国船が漂着した赤碕の海岸を望む素晴らしい眺望です。
こんなところでぼんやり海を眺めるのもたまにはいいかも
今日はちょっと暑すぎるけど…
穏やかに広がる日本海。
入道雲が浮かぶ真夏の空です。
この海を渡ってやって来た韓国の人たちが
日本での良い思い出を持ち帰ったのなら本当に嬉しいです
私もまた次の訪韓を楽しみに過ごしたいと思います。
日本海に面した鳥取県は朝鮮半島との結びつきが強い地域です。
国際的な緊張が走る時には真っ先に影響を受ける地域でもあります。
波打ち際にはハングル文字の日用品などもよく流れ着き、
漁村には「不審な船や人物を見かけたら通報を」
という張り紙があったりもします。
大阪在住の私には驚きですがそれだけ近い存在ということなんですね。
日本海は韓国では東海(トンヘ)
私たちは同じ一つの海を眺めて暮らしているのです。
布音のブログにようこそ。
にほんブログ村のランキングに参加しています。
記事がお気に召したら下の画像バナーをCLICK
応援していただけたらとってもうれしいです
煙管も、色々ほしいよね
五月大歌舞伎 團菊祭
夜の部演目
河竹黙阿弥
弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)二幕五場
序幕 雪の下浜松屋 の場
稲瀬川勢揃 の場
二幕目 極楽寺屋根立腹の場
同山門 の場
滑川土橋 の場
鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)
菊畑
六歌仙容彩
喜 撰 (きせん)
清元連中 長唄囃子連中
尾上菊五郎といえば弁天小僧菊之助と言われるくらい
歌舞伎ファンにはお馴染みの演目
ですが 私 ライブは初めて
数年前 ご子息菊之助の弁天は花形歌舞伎で観たのだけれど
序幕
舞台は呉服屋浜松屋の店先
番頭や手代達の会話から始まり、、、、、、、。
弁天小僧菊之助(尾上菊五郎)南郷力丸(市川左團次)が花道より登場!
菊五郎 このお役の為7.8キロの減量
いつもよりやや細身、、、、。
さあっ!いよいよ世紀の詐欺事件の始まりです
弁天は武家のお嬢様 力丸はお供の侍
お嬢様の婚礼が決まり それ用の着物を揃えると言う
景気の良い話しで 浜松屋にご来店
あれこれ見繕いつつ お嬢さま
緋鹿子を万引き!
見つけた番頭手代達は お嬢様を殴る蹴る!
算盤でも殴られお嬢様の額が割れてしまい 血!
力丸「大事なお嬢様のお顔 傷つけられどうしてくれよう」
しかも盗んだと言われた緋鹿子は
先ほど山形屋で買い求めた物
、、、、、、、、、力丸 金を要求
、、、、、、、、、、
何故か?店に居合わせた日本駄右衛門(市川海老蔵)に
これは男だ! 見破られ、、、 開き直る弁天
緋鹿子の万引シーンも上手かったけれど
ここからが見どころ!
いきなり着物を脱ぎ始め
そして片肌脱ぎ 無頼漢に変身
「知らざあ言って聞かせやしょー」から始まる名台詞!
さすが! 聴き惚れてしまう
体一面の桜の彫りもの
煙管(きせる)の扱いも完璧 超カッコ良い!
ひとつひとつが絵になって、、、お見事!
しかもこの弁天 根っから悪いから 恐ろしい
見ているこちらが びびってしまう
以前見た菊之助が演じた弁天は美しかったけれど
恐ろしくは無かったし無頼漢でも無かった
菊五郎の弁天に人気があるのが分かる
浜松屋幸兵衛(市川團蔵)番頭与九郎(市村橘太郎)
種之助 市蔵 他名脇役
江戸の呉服屋が現実に ここにあるかの様な錯覚さえしてしまう
すっかりお兄ちゃんになった寺島眞秀くん五才 丁稚長松も上出来!
浜松屋の場は凄すぎて一生忘れられない名場面になりそー
この後 稲瀬川勢揃
五人の盗賊がそれぞれに連ね
やはり弁天(菊五郎) 力丸(左團次)が際立って上手い
しかし 極楽寺屋根の立ち回りは
75歳の菊五郎にはしんどそう ちょっと心配になる
でも型は綺麗
追い詰められて弁天 切腹 うーーーん残念
逃げ切って欲しかった
山門の場 滑川土橋の場で再び日本駄右衛門登場!
石川五右衛門 南禅寺山門の場のような大きな仕掛け
舞台がせり上がる
にしても、、、、海老蔵の日本駄右衛門 本日 元気がない
当日のブログで「蕁麻疹が痒くて眠れない」と
書かれていましたが、、、、、。
大丈夫なのかしら?
昼の部から含めて駄右衛門で六役目
ハード過ぎるのかも?
皆さん無事に千秋楽が迎えられますように!
お祈りします
ところでお隣の席のご老人
弁天が煙管を持つと ご自分も手を振り回し
かと思うと両手で三味線を弾く真似をしたり
すっかり入り込んでいるようで
ちょっと可笑しかったけれど
物凄くお酒くさくて、、、、、。
どうやら酔っているらしい
観劇のお酒は程々にね!
煙管 関連ツイート
(煙管が欲しいのかと思ったんじゃが…) https://t.co/qROMSLbSx5