煙管 モノを言う新聞です。
石田茂氏制作 茂作煙管
【黒蒼玉】
全長:五寸(約)150㍉
価格:35,000円
茂作 純銀の刻印入り。 茂作袋付
ご好評をいただいています
従来の【蒼玉】はキラキラととても綺麗な
別名宝石煙管と勝手にいっていましたが・・・
新しい【黒蒼玉】は
そうですねー。
シックな大人の【蒼玉】でしょうか。
どちらも見ていると
引き込まれるような
魅惑的な煙管です。
【蒼玉】で試喫ができます。
どうぞ魅惑の煙管をお試しください。
茂作煙管はこちらからもご購入いただけます⇓
丸秘煙管情報
7月1日の大煙会スケジュールです。
時間は当日予告なしに変更することがあります。
11:00~11:30 RYO(手巻き)講習会
11:00~11:30 パイプ講習会
12:00~13:30 オークション
13:30~14:00 煙管講習会&煙管長吸い(スロースモーキング)
※長吸いのルール等は「大煙会2017」に準ずる
13:30~14:00 葉巻講習会
14:30~15:30 葉巻ロングアッシュ大会
講習会等は有料で、定員があります。
申込は事務局の総合受付で、先着順です。
煙管にはどうしても我慢できない
― 七月大歌舞伎 ―
夜の部
元禄忠臣蔵
御浜御殿綱豊卿
― 富森助右衛門 役 ―
先月、松竹座 にて上演されました七月大歌舞伎・夜の部 の『 市川中車先生・固執記録 』どす
12列、10列、1列、4列、3列、7列と様々な位置より拝見した景色…どぞ
《第二幕 第二場 御浜御殿綱豊卿御座の間
入り側お廊下 》
第一幕終了後、舞台上のセット替えと共に、花道上にも畳仕様の敷物が敷かれ、16時40分頃より第二幕がスタートどした
この日は綱豊卿の屋敷に奉公している女子達の御浜遊び開催の日。
16:53
その隙見(見学)と称し、この日の宴に来訪予定の仇討ち相手、吉良上野介を見極めにやってきた 市川中車先生 御構築の 豊森助右衛門 が、番人役の松之助丈に案内されるかたちで揚幕よりご登場どした
ワタクシ、大拍手~~~~
先生 の 助右衛門 は、本心をさとられまい様、お腰の低い申し訳なさげな雰囲気にて、番人の松之助丈に続き花道上を進まれましたよ。
ワタクシ、前半3戦、後半3戦の計6参戦したのどすが、15日の中日以降、助右衛門 の腰の低さが緩和された様に感じましたよ
仇討ち相手の面体確認が目的の為、綱豊屋敷内の者には面通しをしたくない助右衛門氏。
何とかかわそうとすっぽん付近で『この様な姿』と、両腕を広げられ格好をお見せされます。
しかし番人にさらりと流され、舞台上下手側へと連れて行かれます。
すっぽん付近での台詞廻し、声がよく通っていらっしゃり抑揚さ加減も最高どした~~
さらに番人から、自分を呼んでいるのが奥向きのかなりの身分のお方と知り『奥向き 』と声量たっぷりに驚かれます。
より困ると思われた助右衛門氏 は『貴人の前へ出ると物忘れがひどくなりどもる癖が、ほれこの様に、どどどど』と背を丸められやってみせますが、「ひょう
んな者じゃ~~」とまたまた軽く流されます
んな者じゃ~~」とまたまた軽く流されます
先生 がどもってみせる場面で毎回笑いがおきておりましたよ~~
さすが浪速
そして松之助丈、このお役で非常に良い味出されてましたよ~~
助右衛門氏 は、さりげに番人から吉良の動きを聞き出そうとされます。
そして吉良の動きを想定され、眼力凄まじく『あの馬検場脇の冠木門で』で、遠くを指さされます。
先生 御構築の助右衛門 の瞳の動きより、吉良への思い詰めた心情がはかり知れます。
さすが中車先生 どす
番人に、尋ねたことを不思議がられると、すぐさまお顔と眼力を緩められ、巧みに誤魔化されます。
表情の変化は先生 御手の物
初日と比較すると、より大きく御表現されるようになられましたよ
そして、自分を屋敷内へと呼んでいるのが高い身分の方と解った際、お手が握りこぶしになるのも印象深かったどす
そしてそこへ、扇雀丈扮される御祐筆の江島がご登場されましたよ
今回、扇雀丈に壱太郎丈と、ワタクシにとってはホクホクな御配役どした~~
事の成り行きが解らない助右衛門氏 は江島に『ご用があるのはあなた様で?』と尋ね、そして逆に江島から、お喜世 (壱太郎丈) の兄であるかを確認されましたよ。
実際血縁のある兄妹ではないため『妹とは誰?あ~あ、お喜世』で、腿をポンと打たれます。
そして助右衛門氏 は江島に『お喜世の御傍輩殿?』と失礼な事を言い、祐筆ですが何か?的にドヤ顔を江島より返されてしまいます
その身分の高さに驚き、お上手な間を空けられた後、『酔いました~~』と両手で頭を抱える様な仕草と共に御頭部を二度回されましたよ。
ここでも笑いがおきます
さらに、自分を呼んでいたのは殿であったということも知る運びに……
腹に一物のある助右衛門氏 はさあ大変と大慌て
何とか面通しを免れようと四苦八苦
『それはかなわぬ。御免、御免!!』ときびすを返し退出しようとしますが番人に止められます。
『そこつ者。江島殿、お助け下され!!』と、江島に一歩二歩にじりよられ、『これじゃ ~』で、手を合わせられるのどすが、江島と番人に、そんな大袈裟な~~といった感じで笑いとばされます。。。
狼狽する助右衛門氏 とお構い無しの二人。
舞台は回り舞台となり場面転換へと。
転換後は、仁左衛門丈の綱豊とその寵愛を受けている壱太郎丈のお喜世がいらっしゃる御座所場面となりました。
セットは、後ろに浜辺が見える窓のある御座所と、下手側には敷居を挟み、背後に襖のある御座所前通路となっておりましたよ。
そしてその襖が開き、御座所前にいよいよ 助右衛門氏 が通されましたよ。
ここから、仁左衛門丈の徳川綱豊と 市川中車先生 の 富森助右衛門 との手に汗握る台詞の応酬劇となります
確かこの場面辺りで 助右衛門氏 が、『脇差しをここへ』と右横へ刀をお置かれたと記憶しておりますよ。。。多分。。。
助右衛門氏 は綱豊卿がいるのに気付かれ『御座所にございますか~!!』とかすれ気味の発声で声量たっぷりに言われました。
驚きのあまり突き出された右手を震わせられた後、ペタリと正座なさいましたよ。
殿に室内へ入るように促されますが、『敷居またげと言われるが』で、正座で頭を下げられたまま後退りなさいましたよ。
思惑のある助右衛門氏 は入室を拒まれます。
殿より、浅野家での役をやんわりと尋ねられた際、それに反応されやや御頭部を持ち上げられましたよ。
心の機敏をご表現
殿に、こっちへ来て酒でもどうだと誘われますが助右衛門氏 は『少々お台所酒に酔いまして』と、笑みをみせられ断られます。
すかさず殿より、酒に酔っていては眼中が鋭いなと、見事指摘され『あっ!!』と動揺し一瞬言葉失いますが、前に向き直り渋い声色で『妹の手引きの酒では』といった台詞をドヤ顔で返されてきます。
相当負けず嫌いの頑固です
好き
それを聞き、壱太郎丈のお喜世は、殿に何てことを…的に慌てられ、上目遣いで綱豊に頭を下げられました お気の毒どす、、、
しかし壱太郎丈のお喜世 は、本当に美人で可憐どしたよ~~
特にうつむき加減の際は、神々しい美しさどした~~
綱豊の「入らんなら入らんでよい」といった台詞時、口をへの字にされたり瞳を左右へ動かされたりと、助右衛門氏 の心理を見事御表現されていましたよ
『もう一度入れ~と言われれば、御意に従うまで』との台詞後、キリリと引き締まったお顔をなさいましたよ
すると殿に、「それでは面白くない。入らんでよいよい」的に悠々と返され、『むむっ!?』といった感じにお顔をしかめられ、そして身体をひねられ殿へ目をやられました
そして殿のそんな態度に、それならばこれでと助右衛門氏 は退去されようとするのどすが、「目的(吉良)まで時刻ある」と、お見通しの殿にやんわりと言われ、『 や!!』と心の声を漏らされます。
殿、怖す。。
退出は叶わず、再び敷居前に正面を向かれ、正座をなさいましたよ。
殿が煙草をすすめ、煙管セットが運ばれてきましたよ
袴を左側からゆっくり直され、間合いを支配されておいでどしたよ。。
そして煙管を吸われるお姿、様になっていらっしゃり非常に格好よろしおした
そして殿より、いつまでも浪人でいられんだろうからうちはどうだ?と、奉公話を持ちかけられます。
ここから、吉良を討とうとしている事を聞き出そうと色々な話術で仕掛けてくる綱豊卿と、それを言葉巧みにかわそうとする助右衛門氏 との激しい心理合戦が始まります。。。
助右衛門氏は『証文表の名を抜きたい』との考えを伝えられます。
『お喜世が奉公するにあたり、親元がないのは肩身が狭いとおっしゃるので名義を貸したのでございます』と説明。
この台詞廻し中、笑みを見せられたり胸を張られたりと、目が離せない魅力的な 助右衛門氏 どした
やはり中車先生 は凄い
殿より、名義を抜かないとお喜世に迷惑でもかかるのか~? 的にやり返されます
まぁ、仇討ちしようとしてますからねぇ、、、
殿に「迷惑でも」とけしかけられた際、右へ目をやられ眉も動かされ、『まっ!!』と動揺のお声
そして、、、
次回へ続く…
お付き合いくださりおおきに