煙管のなかよしこよし

はいこんばんち。

「ゲネラール＝アドミラール」（ロシア語: Генера́лъ-Адмира́лъ）

ロシア帝国がクリミア戦争敗戦後、建造した世界初の装甲巡洋艦です。

ロシア帝国では装甲コルベット艦に分類されていた。

 

装甲巡洋艦

ロシア帝国で初めて鉄製の船体に防禦装甲を持った巡洋艦として世界で初めて設計された。

 

ゲネラール＝アドミラール級装甲巡洋艦

日本の開国によって極東方面の艦隊戦力の増強を迫られたロシア帝国は、老朽化した木造蒸気巡洋艦を置換え、

極東と地中海で艦隊をアップグレードするため、新たに 4 つの巡洋艦分遣隊を設置することとした。

４つの巡洋艦分遣隊の旗艦として 1 隻ずつ割り当てられる装甲コルベットであり、1860年代中頃からその設計が開始された。

 

計画は、 A・A・ポポーフ海軍少将が中心となって進められた。

 

当初は木造艦を改造する予定であったが試算するとコストに見合わなかったため、金属船体で新造することになった。

 

艦名　　「ゲネラール＝アドミラール」

起工    1870年11月15日 機械製作・溶鉱炉工場会社
進水    1873年9月26日
竣工    1875年9月8日
所属    

ロシア帝国海軍バルト艦隊
ロシア帝国海軍バルト海海軍
ロシア帝国海軍バルト海作戦海軍
ロシア帝国海軍バルト海海軍
ロシア帝国海軍バルト海艦隊

 

1908年までバルト艦隊（Балтійскій флотъ）、同年からバルト海海軍（Морскія силы Балтійскаго моря）、1909年にバルト海作戦海軍（Действующій флотъ Балтійскаго моря）、1911年にバルト海海軍（Морскія силы Балтійскаго моря）、1914年にバルト海艦隊（Флотъ Балтійскаго моря）、赤軍については1918年にバルト海海軍（Морские силы Балтийского моря）、1919年に赤色バルト艦隊（Красный Балтийский флот）、1920年にバルト海海軍（Морские силы Балтийского моря）、1935年にバルト艦隊（Балтийский флот）に改称。 флот と Морские силы の訳し分けが困難なため、ここでの日本語訳は便宜上のもの。

 

アメリカ大陸発見 400 周年記念観艦式のためにニューヨークを訪れた「ゲネラール＝アドミラール」。1893年

 

艦尾

白黒写真のカラー化を行っています。

 

艦名が２度に渡り変更されています。

 

艦名　「ナローヴァ」«Нарова»
改称    1909年2月12日
所属

ロシア帝国海軍バルト海作戦海軍
ロシア帝国海軍バルト海海軍
ロシア帝国海軍バルト海艦隊
 

転属    1917年3月3日
所属    

臨時政府バルト艦隊
ロシア共和国海軍バルト艦隊
 

転属    1917年10月25日
所属

ロシア社会主義連邦ソビエト共和国海軍
労農赤色海軍バルト海軍

転属    1918年4月12日
所属

ドイツ帝国海軍
フィンランド海軍
 

転属    1918年5月14日
所属

労農赤色海軍バルト海軍

 

艦名　「10月25日」«25 Октября»
改称    1924年9月5日
所属

ソビエト連邦海軍バルト海軍
ソビエト連邦海軍バルト艦隊
労農赤色海軍バルト艦隊
除籍    1944年7月28日
解体    1953年

 

建造時の姿

 

 

不手際による重量増加、工事の遅れなど

「ゲネラール＝アドミラール」の艦隊配備は、主機の準備の遅れのためにさらに長引いた。

原因は、ベルト工場で発生した火災であった。

結局、動力装置が艦に搭載されたのは1876年のことであった。

しかも、機関重量は契約重量より 210 t も重くなっていた。

 

各所の要求を入れすぎて予備弾薬は倍増し、乗員数は増えた。

設計時に予定されていなかった 152 mm ライフル臼砲が搭載された。

予定より重い碇が取り付けられた。

排水量にして 512 t 増加。

艦の排水量は 5300 t に達し、喫水は設計より 0.68 m 増え、このため肝心の装甲帯がほとんど水中に没してしまった。

 

海軍元帥の指示により、臼砲は基部の補強部分とともに撤去され、予備弾薬も設計段階の量まで減らされ、

上部石炭庫は空にしておくことになった。

 

常備排水量    4604 ロングトン
全長    87.0 m
最大幅    14.6 m

 

機走（噴水推進）・帆走併用
主機    

ベルト工場式水平単式機関    1 基
ベルヴィル社製煙管ボイラー    12 基
図示出力（計画値）    3500 馬力
図示出力（公試時）    4772 馬力
推進機　プロペラ    1 軸
燃料

石炭通常積載    640 t
石炭最大積載    1000 t
航行性能
速力

計画    14 kn
公試時    13.57 kn
航続距離    3900 nmi
乗員　482 名

 

1ノット=1.852km/h
1ノット＝1海里/h 

1海里=1852メートル

 

計算　

公試　13.57 kn＝25.132km/h

地球の円周の長さ＝4万km

円の角度＝360度

　40000÷360＝111.1km

1度＝60分

　111.1km÷60＝1.8518km

 

1878年夏には遠距離航海が計画されていたが、公試において機関に不良箇所が見つかったため、クロンシュタットに止め置かれた。

1878年秋に強い嵐に見舞われた際に、艦はクロンシュタット沖合い停泊地で偏流によって押し流され、座礁した。

1879年には修理は完了し、1880年8月に太平洋へ向けた遠距離航海へ出航した。

 

 

武装
竣工時
21.9 口径 203 mm 砲   4 門
23.3 口径 152 mm 砲    2 門
19.7 口径 86.87 mm 砲    7 門
9.8 口径 76.2 mm 上陸砲   2 門
25 口径 47 mm 5 砲身砲    8 門
20 口径 37 mm 5 砲身砲    4 門
381 mm 水中舷側魚雷装置    2 基
 

1898年改修時
45 口径 152 mm 砲   4 門
43 口径 47 mm 砲    6 門
 

1909年改修時
50 口径 75 mm 砲    4 門
3 リーニヤ機関銃    4 挺
機雷    380 個
 

防禦装甲装置　鉄製
舷側    

　最大    152 mm
　最小    102 mm
砲廓   152 mm
甲板    13 mm

 

長寿であったが、除籍後の係留中に沈没した。

第二次世界大戦
、のソ芬戦争ならびに独ソ戦の期間は、艦隊軽快部隊の軍事活動拠点として使用された。

1944年7月28日付けで艦船名簿から除籍された。その後、係留中に浸水して沈没、引き上げられて解体された。

何度も何度も。
和也がいる遊郭へ足を運んだ。

３日続いた祝言がようやく終わった後もすぐに。

だけど、祝言から後はそこに向かう橋の手前で父上が雇った浪人達に行く手を阻まれた。
ケガをさせられたりはしないが、強引に連れ戻されて、屋敷に放り込まれる。

屋敷に戻るとさめざめと泣いている妻がいて…

それが毎日続くとさすがに心が耐えられなくなってきた。
自然、足が遠のきそうになって。
またすぐに気持ちを奮い立たせて橋に向かった。

だけど、同じ事の繰り返しに。
その内行く事を諦める気持ちになってしまった。

だからといって、妻を愛する気持ちも全くもてなくて。
そんな不誠実な自分が嫌になってしまう。

そんな風だから、お務めにも身が入らずにいて。
自分の不手際から、殿にご迷惑をおかけする事態を引き起こしてしまった。

それは幸いに殿の側近の方々が尽力してくださって、大事にならずに済んだけれども。
当然父上にもそれは報告され、とうとう…殿から直々にお叱りを受けてしまった。

「…申し訳ございません」

ただひたすらにお詫びをする俺に殿は人払いをすると、俺を手元に呼び寄せられた。
恐縮しながらお側に近寄ると、殿はコホンと咳払いをして。

「少し耳にしたのだが」
「はい」
「どこぞの遊女に入れ込んでいるというのは…本当か？」
「…っ…申し訳…ございません」
「謝らなくてもよい」
「殿のお耳に余計な事を…」
「私はそなたを我が子のように思っている。だからこそ我が遠縁の娘をそなたに嫁がせたのだ」

「申し訳…」
「謝らなくてもいいと言っている。その遊女とはもう切れているのだな？もしまだ切れていないのならば…」
「…いいえ。もう…通ってはおりません」
「ならばもう何も言うまい。夫婦仲良く暮らせ」
「…はい」

深々と頭を下げて。
殿の前を失礼した。

「…和也」
遊郭のある方角を見て小さく呟く。
会いに行けば、きっと和也にも害が及ぶ。
暗にそう伝えられた。

クッと唇を噛んで。
クルリとその方角に背を向けた。

---

「和也、仕事に身が入ってないようだね？旦那様から苦情が来ているよ」

母様に呼び付けられて、母様のお部屋の中に入ると同時にそう言われた。

「…ごめんなさい」
「私に謝ってもらってもねえ。暫く香部屋で反省してもらおうかね」
「…や…だっ」

フルフルと首を振って。
逃げようと身を翻したと同時にどこからか現れた屈強なオトコたち捉えられた。

「いや…やだっ…ごめんなさいっ…許して…ははさまっ」
「連れておいき」

コンと煙管の灰を落とした母様は、暴れる僕にチラリと視線を送ると「反省したらすぐに出してあげるよ」と、新しく葉を詰めた煙管を唇に挟んだ。

「美代！翔！助けて！出して！」
閉じ込められた部屋のしっかりと閉じられた木の戸をドンドンと叩きながら叫ぶけど、窓も無いこの部屋では聞こえるハズもなくて。

僕をこの部屋に放り込んだオトコたちが焚いていった香の香りにクラリと視線が歪む。

「やだ…たすけ…て…」
ズルズルと木の戸に凭れて倒れながら、ユラユラと立ち上る香の煙を見た。

ここに数日閉じ込められれば。
暫くは何も考えられなくなって、ただ人形のように言われるままに旦那様に抱かれてしまう。

ヒドイ事はされないけれど…
我慢が効かなくなってしまって、自ら求めてしまうのが嫌で苦しい。

潤が姿を見せなくなった頃は、よく閉じ込められた。
今は滅多にないから…
久しぶりな分、香の効き目が強く効いてくるようなそんな気がしながら…そのまま気を失うように眠ってしまった。