それはただの煙管さ

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武道伝来記 巻七ノ三

『新田原藤太
        〜百足枕神に立事』


─────────────



その昔、薩摩国・籠島(鹿児島)の諸役人が宿直番を勤めた時の事。
御茶屋の藤書院という所を四人して御番する。

浮橋太左衛門、巻田新九郎、この二人は、宵から夜半まで休んで、それから明くる朝までの番。

沖浪大助、中辻久四郎の二人は行燈の灯りを受けて弁当を開き、下男に煎茶など運ばせ淋しさを紛らわし、夜半の交代の時間を待ちかねていた。

殊更、春に倣いの長雨は、止んだかと思えば間も無く降り出し、蛙の一斉に鳴く声が耳に響いて、目覚ましの友となっていた。


折ふし、天井板に音がした。
黒い物が落ちかかるのを、沖浪大助が脇差を抜き打ち、それが何かは知らずに、少しの手応えがあった。

燈を寄せてみれば、その丈一尺四、五寸ばかりの百足である。
二つに切り離されてなお蠢くのを取り集めて塵塚に捨てさせた。

中辻久四郎は感心して

「さても早業!昔の田原藤太(藤原秀郷)の瀬田の唐橋での働きもこれには及ばない。
沖浪殿の今宵のお手柄を目の当たりにしたぞ。これはこれは」

と褒めれば、大助も興に乗り
「天晴れこの俺は古今居合の名人なり!
素早い所をお目にかけた」

とサッパリ笑って、その場は済ませた。


その後、大助が私用があり町筋に出掛けた時、南江主膳という成り上がりの出頭と出会った。

南江主膳は大助を見掛けて

「これ、藤太殿。どちらへお越しになられるぞ」
と申された。

「それがしは大助と申す。藤太などと名乗ってはおらぬ」

そう言う大助に主膳は重ねて
「この程の百足の首尾、家中で大変評判だ。田原藤太殿」
と言い捨てて通り過ぎた。
大助は屋敷に帰り、覚悟を決め、相番だった中辻久四郎方へ訪ねて行った。
「前夜の事は当座の余興であって、武士の手柄になるような事ではない。
そのままの事をあちこちで噂されるとは、日頃親しい付き合っておる甲斐もない。
今日、道の途中で主膳に“藤太”と申された事は心外である。
これも皆、貴殿の吹聴した事であろう。
この事は堪忍ならない」
大助は決死の眼差しで立腹している。

しかし久四郎はすこしも驚く様子もなく、

「拙者の申し分を一通り聞いてもらった後には、いかにもお相手になりましょう。命は惜しまぬ。
申し掛かられたからには覚悟の上だ。
しかしこの件において、日本の神に誓って他言した覚えはない。
前夜は他にも同番があった。その二人が寝間で聞いていて自然と噂した事かもしれない。
しかしこの久四郎、言っていないとはいえ、その夜一緒にいたのが不運である。
さぁ好きになさるがよい」

と身拵えして立ち上がった。
大助はこれを引きとどめ

「ただ今の言い分は誠に尤もだ。この段は許し給え」

と詫びた。


そして直ぐに、南江主膳方へ押し掛け、取次を請うた。
奥座敷から鼓の音がし、「山姥」の曲舞の半ばであったので、しばらく奥から返事は無かった。

大助は玄関前で待ちながら、その謡に合わせて自分も謡っていたが、
そこへ主膳が現れた。

「これは珍しい御来訪。さぁさぁ座敷へどうぞ」

大助は主膳に走りかかり、

「藤太が太刀先、覚えたか!」
と一文字に斬りつけた。

「これは!?」
と主膳は抜き合わせ戦うところへ、主膳の弟・膳八が、鑓の鞘を外して駆けつけた。

大助は膳八を引き離し、踏み込んで鑓の柄を切り落とす。
更に脇差を抜こうとする暇を与えず、飛び掛かって討った。

後ろから続けざまに斬りかかって来る主膳を、膳八の鑓を持ち直して突き刺し、兄弟共にとどめまで刺した。

そこへ家来が四、五人刀を抜いて討って掛かってきたのを二人は突き伏せて、一人が大袈裟に斬られたのを見て、この大助の勢いに他の者は皆逃げ去っていった。

大助は太刀を拭い、心静かに立ち退いた。


この事を太守がお耳に入れられ、
「いなかる意趣か」
と詮索しているところへ、久四郎が登城して

「この度の主膳の事は、これこれこのような次第なのです」
と一部始終を申し上げ、

「それにつきましては、拙者も快からず。
切腹を仰せつけくだされば幸いです」
と覚悟の程を申し上げた。

「主膳のした事、侍の道に欠ける悪口となれば、跡目は取り潰せ」
と御意であった。
また久四郎には

「その方の申し分は殊勝な憤り(意気地)である。
少しも憚ることなく、ますますつつがなく勤めよ」

とご褒美のお言葉の数々。

面目は身にあまり、久四郎は帰宅した。




さて南江主膳の屋敷は思いもよらぬ事で取り上げられ、子息・善太郎は今年六歳になるのだが、母親もろとも、家来の筋を頼って田舎へ立ち退いたのは、哀れである。

年月が重なり、今や十六歳になった善太郎は
「是非、親の敵を討ちたい」
と潔く旅立ち国々を尋ね巡ったが、四、五年が無駄に過ぎていった。


この度、四国へ渡り、阿波の磯崎に着いた。
万景眺め尽くせぬ程の景色である。

その昔、西行もここに心を留め所縁とし、その具足は今なお残っているとの事。
憂き旅の疲れを忘れがてら、立ち寄って是非見たい。
とその庵を尋ねて行き、住持に会って霊宝の拝観を願った。

「それならば、そこへ入り給え」
と住持は尤もらしい顔付きをして

「あそこにある松は、ご存知、磯崎の名木。
これが西行の近江菅笠。この煙管筒は富士を眺めに行かれた時のものです。
あれに掛かっているのか、友禅の風呂敷。古いものですが、破れないのは不思議な事です」
と誠しやかに語
ってくれた。

秋の日の倣い、間も無く陽は暮れて、すぐにその仮葺の草庵に一夜泊めてもらった。

その夜、夢とも現ともなく、その長さ十丈ばかりの血みどろの百足が夜光の玉のごとく目を輝かして、善太郎の枕元に現れた。

「我は、汝が生国、坊の津の片山陰に住む者なり。
その方が狙う敵は、摂津国の古曾根という所に───」

と、ありありと告げて、姿は消えるように見えなくなった。


夜が明けるのを待ち、船を求めて津の国へ急ぎ、様子を窺った。

まずはその村の小家に立ち寄り、
「もしや西国からここに移り住んだ者はいないか」
と尋ねれば
「あれに見える家の主人こそ、西の果てより来られた浪人だとか」
と言う。

その言葉を受けて、今度はその家の様子を窺った。
人の声もせず、善太郎は怪しく思い、中へ入った。

四十余の歳の女が、炬燵の櫓に腰を掛け、鉢巻をし、さても気力のない様子で、声を立てる力もなく、気を失い掛けていた。
天井から下ろした縄にしがみついてるのは、お産をする様子であるが、介抱する者は一人もいない。

善太郎は分からないままにも不憫に思われて、座敷に上がり、腰を抱えてやった。

善太郎が言葉をかけるまでもなく、女は手を合わせて
「さてもかたじけない」
と言うとともに、無事に赤子を産み落とした。

気力を取り戻した女は、
「お手を煩わせるのは勿体ない事です」
と甲斐甲斐しく自ら赤子に湯を浴びせながら、言った。

「どなた様とも存じませぬが、お心遣い有難うございます。
私の連れ合いは由緒ある西国の人でしたが、思いがけない事でこの国に下りまして、つらい暮らしの中にも惣領(跡取り)の子が出来ましたのを頼りにしておりましたが、その甲斐もなく、父親は七ヶ月前に亡くなられ、倅は勝手気ままに日々を送り、この忘れ形見は自分にとっても妹だというのに、それも構わず、不孝を顧みず、あまつさえ、親の百カ日も経たぬというのに芥川へ行って殺生ばかりの日々を送っているとは、あの罰当たりめが」

と語る。

さては大助は亡くなり、今の話はその子の事であると分かった。

「そのお子は幾つになられました?」

と善太郎が尋ねると

「もう十九になります。
器量も人には劣らず、父親の名を取って大七と申します。
今日もこの寒さの中、襦袢一つになって、親の秘蔵の百足丸という大脇差を差して、川狩へ行っております」
と塔までもなく詳しく語ってくれたのは、善太郎には嬉しい事であった。


今、生まれたのは女子である。
兄の大七を討てば、敵の種は尽きるのだ。

善太郎が別れを告げれば、女は数々のお礼を述べて送り出した。

知らぬと言うのは仕方のない事である。

それから善太郎は芥川へ急ぎ行き、天神の森にて名乗り掛け、大七を見事に討ち、帰って行った。





─────────────




成る程、そういうオチになる
か。
人の悪口を言った側は討たれて当然(!)と思うのに、その子の敵討ちは成就してしまうのか。

あと大助は百足を斬った脇差を“百足丸”と名をしたのか。


ところで。
挿絵は百足のお告げシーンなのですが。

空に浮かんでいる黒いのが、大百足の神さまです。










善太郎(若衆)よ、隣にいる男は誰じゃ??

一人旅ではなかったのか。
良き相棒(念者どの)がおったのじゃな…

さぞ心強かっただろうね。



















煙管のお取り寄せ情報、売り切れたらもう終わり、再入荷はほぼありませんのでご注意を

ラストショー「【浄瑠璃~明烏より】浅き夢見し~花魁」①

とても豪華絢爛で大好きなラストショーの一つですおねがい
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ダイヤクンの花魁はホント綺麗ラブラブ
こんな美男美女他にいます!?

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島原は、最も早く噂が伝わる場所の一つだけれど、世間の動きとは無縁を装う場所でもある。

征長戦のあおりで米価はウナギ登り。それでも、お彼岸のおはぎはきっちり作った。ただ、春彼岸に比べれば随分と小ぶりで、花里ちゃんなどは、「おはぎいうより、お団子どすなあ」と溜息をついた。

一時は和らいでいた暑さが、ここしばらくぶり返してきている。

打ち続く酷暑に加え、京の南、山城では大雨で川が氾濫し、その数日後には、市中で落雷のため死者が出たともいう。

米価の高騰も伴って、物乞いの姿も増えた。

京の町に届く噂は、不穏なものばかり。

大坂城の堀に、巨大な山椒魚の死体が浮かんだから不吉だという迷信じみたものから、長州との諸戦は、幕軍が大敗したという深刻なものまで。

なにより、将軍様はお加減が悪く、大坂の城で寝付いておられるとか。

これからどうなってしまうのかという不安と、何かが変わるのではないかという期待。ここのところの暑さは、双方を孕んだ市民の熱を映しているかのようだった。

そんな中でも、「六の日」の逢瀬は途切れるこなく、梅鶯庵での土方さんに変わった様子はない。恐々持ち出した将軍様の話題にも、「そうらしいな」と素っ気無かった。

「この難局だ。代替わりもあるかもしれん。いよいよ真打、ご登場かね」

煙管をふかしながら、眉を顰めた土方さんに、「真打」と名指しされたのは慶喜さん。

顔を合わせることがなくなって久しい彼が、行列を仕立てて慌しく大坂に向かうのを見かけたばかりだった。

万が一、将軍様が亡くなられたら、跡目を継ぐのは慶喜さんでまず間違いない――――――土方さんの見立てに、頭で何か考えるよりも先に、すうっと二の腕に鳥肌がたった。

「慶喜さんが将軍になってしまったら・・・・・・」

思わず口にしかけた言葉を、途中で飲み込む。

その先は、決して言ってはならない言葉だ。

そんな私の鼻先へ、投げて寄越された包み紙。

「山崎からだ」

その一言で、心に掛かった靄が吹き飛んだ。

聞けば、先日、長州との戦況を報せに屯所に戻ったのだと言う。

それなら顔くらい見せに来てくれてもいいのにと、不満が表情に出たのだろう。

「次の日、トンボ返りしたんだよ。今頃は、いずこの空の下、だ」

あけてみろと促された包みの中には、乾燥した木の実や葉っぱに根っこ。

「薬種でしょうか」

「そのようだな。何か講釈はついてねぇのか」

灰を落とした煙管で包み紙を示され、確認してみたところ、整然とした楷書が並んでいた。

「えーと、アマドコロ、オオバコ、コウホネ、サンシュ・・・・・・・」

いくつか読み上げた私は、山崎さんの意図するところを悟って口を噤んだ。

彼が長州へ隠密に出る前、形見分けのようにして託された本草の書物を、甞めるように読み耽ってきたことを後悔しそうになる。

どれもこれも、効能は「強壮」。

突然黙り込んだ私を、土方さんが訝し気に見ている。

「置屋に戻ってから使い方を調べてみま・・・あっ!」

ごまかし笑いを浮かべてたたもうとした紙を、さっと伸びた手に奪い取られた。

とは言え、そこにあるのは薬種の名前だけだ。焦って取り戻して藪を突かれるより、空とぼけておいた方が懸命だろう。

土方さんは、山崎さんの書付けを眺めたまま、「俺の家はよ」と口の端から煙を吐き出した。

「薬も作ってたんだ。『石田散薬』ってなぁ、打ち身の薬だ」

「ええ、そうでしたね」

懐かしい。

芹沢さんに打ち据えられた私に、土方さんが飲ませてくれた薬だ。

そういえは口移しされたのだったと、今更ながら頬を熱くした私に、土方さんが流し目を寄越す。

「そんなもんで、俺も本草にゃ、ちっとばかり学があるぜ」

「えっ」

ゆらぐ紫煙の向こうで、土方さんはニヤリと笑うのが見えた。

「山崎に書いてやれ。『無用の世話だ、間に合っている』ってな」

灰吹きに煙管が打ちつけられる。

ふっと息を吹きかけられた行灯が消える。

登ったばかりの十六の月が、煌々と照らす部屋で、土方さんは自分の言葉の証を、きっちり立てて下さった。


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煙管の先端に小型のカメラを仕掛ければ、万斉に気付かれる事無く万斉の一日を記録出来る事に気付いた。俺は天才だ。万斉のパンチラシーンを再生しては巻き戻し、再生しては巻き戻し、ベストな瞬間で一時停止する。これがどういう意味だか分かるか?…男の浪漫って奴よ。
RT @SL_8620: 【煙管】
蒸気機関において、より効率よく水を沸騰させるために用いる、高温の煙――燃焼ガスを通す管のことを煙管と呼びます。煙管の周囲を水で満たすことにより、効率良く、蒸気を作ることができる仕組みになっているのです

#まいてつ

俺が仕事の間にTLがすごいことになってるな(煙管吹かしながら

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