短編 家族が家族でいられる時間は、長くはない。

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短編 出世するより、成功するほうが、偉い。

短編 たしかな野党が必要です

※ [最初に警告(笑)を…]

本記事は、『ドブ恋9~ネズミチーム~』の観劇レビ

ューですが、『ドブ恋9』というお芝居自体は、

・『ドブ恋9~ダニチーム~』

・『ドブ恋9~ダンゴムシチーム~』

が、現在も公演中です。

この記事で紹介する各小編が、この2チームでも

上演されている可能性がありますので、これから

<ダニチーム>&<ダンゴムシチーム>のご観

劇を考えている皆さまは、お読みにならない方が

ベターかもしれません。

このレビューには、ネタバラシも多々含まれてい

ますので(・・;)……。

*************************

■ プロローグ

2018年5月19日の土曜日は、マチネで俳優座さん

のお芝居を、そしてソワレで、この『ドブ恋9』を観

ました。

俳優座の方は、俳優座劇場に隣接する古色蒼然

たる稽古場での公演でしたから、名の通った劇場

における公演のような華やかさこそなかったもの

の、そうですね~、喩えて言えば、やはり、老舗デ

パートの三越に出店している、伝統工芸品を扱っ

ている名店の店先を覗いた時のような感慨を覚え

ました。

つまり、お芝居の創りに、気品と丁寧な仕事ぶり

が感じられた……ということです。

(すみません、わかりにくい喩えで。。。)

一方、『ドブ恋9』の方を、上述した喩え話風に説

明するならば、AEONグループの最安値店である

ザ・ビッグの店先風景ですかね(^_-)-☆。

(ちなみに、都内では郊外の昭島市にしかザ・ビッ

グの店舗がありませんので、東京都在住等の皆さ

まにはわかりにくい喩えかもしれませんが……。)

ザ・ビッグは、信じられないほどのロープライスで

食料品等を販売していますから、その雰囲気を表

現するとすれば、「猥雑な賑やかさ」、「”ザ庶民”と

低所得層が主たる客層(成城石井とはほぼ重なら

ない客層)」、「質より量と、キッパリ言い切れる潔

さ」……という感じでしょうか。

で、何が言いたいのかというとですね~、要するに

私は、「三越もザ・ビッグも、どちらも応援していきま

すからね~」ということなんです(^人^)。

なので、私が一番嫌いな演劇ファンは、「三越(俳優

座)と比べたら、ザ・ビッグ(『ドブ恋』)なんてお話しに

ならない」的な言動をほざく輩(やから)です(`(エ)´)ノ_彡。

冗談じゃないよっ!

俳優座の創るお芝居も、『ドブ恋』も、どっちも(人間存

在にとっては)愛おしい作品なんですよっ!

……と、ここまで書いていて、なぜこんなに熱くなって

しまったのでしょうか(大苦笑)……。

ちょっとクールダウンさせて、以下、『ドブ恋9』のレビュー

を、冷静な私に戻って(笑)お届けします(*^.^*)。

■ 『ドブ恋 9~ネズミチーム~』

(脚本・演出 金沢知樹)

(脚本 市川健太・区役所太郎・紺野ぶるま 他)

【2018年度観劇通し番号 No.8】
【2018年度上半期観劇通し番号 No.8】
【2018年観劇通し番号 No.35】
【鑑賞日時 2018年5月19日19:06-20:55】
【チケット代金(前売) 4,000円】
(於 小劇場B1)

【評価】
☆☆☆
*****************************
【評価】<その基準は以下の通りです>

☆☆☆☆☆
=このお芝居を観て3秒後に急死してもわが人生に悔いなし
☆☆☆☆
=「あの作品良かったなぁ~」と、折にふれて反芻したくなる
☆☆☆
=チケット代分くらいは十分楽しませてもらいましたよ
☆☆
=チケット代、半額でいいんじゃねぇ?!

=チケット代と上演時間分の私の人生を返してくれ! ケッ!
*****************************

【短評のつもりが、超長くなりました(><;)…】
(1)

私はこのシリーズを、『ドブ恋4』から観続けています。

学芸大学駅近くの千本桜ホールでの上演を経て、2016

年の夏には、ついに下北沢進出を果たし、メジャーな女

芸人二人(鳥居みゆき&いとうあさこ)に座長的役割を

与えた公演も打ちました。

その間、私の『ドブ恋』に関するレビューの書き方も、超

詳細な観察記録的なレビューから、最近では、総括的な

短評の方へとシフトしてきました。

(なお、過去に書いた『ドブ恋』シリーズのレビューにつき

ましては、末尾の【参考】欄で、全てリンクを貼っておき

ましたので、ご興味のある方は、ご参照ください。)

で、今回は、初心に戻って(笑)、主として、観察記録的

なアプローチで書いてみました。逆に言えば、評価する

というような視点は敢えて欠落させましたので、その辺

は、読者諸氏のご賢察に委ねます(^人^)。

(2)

では、オムニバスものである『ドブ恋9』の各小作品は、

こんな内容でした。

<1;感情移入>

隣室の声も筒抜けのオンボロアパートの一室。

その隣室では、カップルが性行為の真っ最中。女のあ

えぎ声をオカズにマスターベーションに励もうとする中

年のさえない男。

でも、あえぎ声からカップルの会話が耳に入ってくると、

そのシリアスな内容に感情移入してしまって、マスター

ベーションもできなくなってしまう……というオチ(*v.v)。

ピン芸人としても活躍しているヲタルさんが、冒頭から

”いい味”を出してくれました(o^-‘)b。

<全キャストによる『ドブ恋』恒例のオープニング>

男優は全員白ブリーフ一丁で、女優は全員色っぽい

ランジェリー姿で音楽に合わせて乱舞し、かつ、男女

の性行為を表す絡み的な仕草が繰り広げられる……

という、「これを観なきゃドブ恋は始まらない!」と、常

連ならば絶対に呟きたくなるパフォーマンスです(/ω\)。

<2;探究の快楽>

同棲生活も3年目となった、セックスレスのカップル。

新たな刺激を求めて、男の方から、「自分のバースデー

セックスの際には、本気で首を絞めてほしい」と、女に懇

願する。

で、女の方が本気になってしまい、男を絞殺した後、指紋

を拭き取って立ち去る。

グラビアでも活躍している佐倉仁菜さんの目に潜む殺意

の演技に、多くの男性観客からは
思わず、「怖っ!」とい

う声が出たことでしょう(^_-)-☆。

<3;素人として>

☆藤原珠恵さん出演の作品☆

デリヘル嬢を自室に呼んだ巨漢の男。

この男は、風俗嬢としかセックスをしたことがない”素人

童貞”なので、デリヘル嬢に対して、「素人としてさせて

くれないかな~」と、お願いする。

最初は困惑していたデリヘル嬢も、「実は自分も客とし

かやったことのない”素人処女”」と告白し、女の悲惨な

人生経験が語られるなかで、はにかみながらも次第に

うちとけてくる二人。

デリヘルとしての制限時間に達しようとする時、男が

放った台詞は、「延長をお願いします!」だった(*゚ー゚*)。

美貌の下に潜む薄幸なデリヘル嬢の風情をきちんと

表出する藤原珠恵さんの演技力と、120kgの巨漢俳優

白土良介さんの存在感とがうまく噛み合ったお芝居で

した(o^-‘)b。

<4;愛の印>

男の激しいDVで、洋服を着ている状況でも、全身に

無数のキズや痣(あざ)があることがわかる若い女。

そのことを指摘して、そんな男とは別れた方がいい

と勧める先輩らしき女。

先輩の説得に対して、若い女は、「これが愛の印、

彼が愛しているという印」と言って、頑として応じよう

としない。

業を煮やして立ち去る先輩。部屋で一人になった

女は服を脱いで下着姿となるが、上着で隠れてい

た部分にも痣が……。そして、激しく泣き出す。

キズや痣を表す精緻なメイクがよくできていたこと

と、倉敷出身の俳優である美優香さんのナイスバ

ディに、思わず目がいってしまいましたが(*v.v)……。

<5;この世の果て>

デブでブサイクな中年女のものとは知らずに、この

女の下着を盗んでしまったイケメンの青年が、犯行

現場を見咎められたため、この女にネチネチといた

ぶられている。

若い男は土下座をして、「許してください。警察は呼

ばないでください。お願いです」の一点張り。

女は何せ弱みを握っていますし、下着ドロの犯人が

イケメンの若い男故、次第に要求をエスカレートさせ、

「誠意を見せて…」という言い方で、暗に自分と関係

を結ぶように迫ります。

ところが、男が発した言葉は、「(それだったら)警察

を呼んでください!」となり、観客は大爆笑……とい

うオチ(≧∇≦)。

この中年女役を演じたのは、お笑い芸人の府中ふみ

えさんで、わかりやすく言えば、メイプル超合金の安

藤なつさん的容姿と体躯の持ち主です(*^o^*)。

『ドブ恋』シリーズでは、過去においても、芸達者なブ

サイク女優枠を設けており、この枠は結構、キーパー

ソン的な役割を担います。

<6;家出少女>

夜の街を徘徊していたJKに声をかけ、とりあえず自宅

に連れてきた中年男。

JKの方は、タダで泊めてもらう代償として、やおら制服

を脱ぎだして黒い下着姿となる。「いつもこんなことをし

ている」と、言いながら……。

男は、「今を変えないと未来は変わらない!」と、JKを

熱く諭す。Jkの方も、男の真っ当な説得に次第に感動

し、男に抱きついて泣き始める。若くて可愛いJkに抱

きつかれた男は、理性と情欲の狭間で揺れ動くが、

先ほど立派な言辞を吐いた手前、JKの肉体を求める

なんていう行動はできない(苦笑)。

なので、苦肉の策として男がとった行動は、トイレに

駆け込み、マスターベーションでスッキリすることだ

った。

それを受けての会話で、

JK 「シコった?」

男 「まあ…」

JK 「ウケる!」

というオチ(≧∇≦)。

JK役を演じたショートヘアの松尾由希さんが、可愛さ、

エロさ、小悪魔さのバランスが良くとれていて、ステキ

でした:*:・( ̄∀ ̄)・:*:。

<7;作家の金沢が実際に見たモテる演出家のお話>

キャスト全員が出演した作品。

男優にはパワハラし放題、女優にはセクハラし放題

の、ある意味、とんでもない男性演出家。

でも彼は大家なので、女優陣は、「彼の寵愛を受け

れば、彼に抱かれれば、いい役がもらえる」と考え、

積極的に演出家に取り入るばかり。もっと言えば、

自らのボディを投げ出すばかり。

最後は、女優陣全員が演出家の服を脱がせ、彼

に襲いかかる……という、ハチャメチャな結末。

このトンデモ演出家を、ヲタルさんが実に楽しげ

に伸び伸びと演じていました(*^o^*)。

演劇界の権威ある賞を受賞したにもかかわらず、

「受賞を辞退する!」と啖呵を切るシーンでは、

客席最前列に座っていた私の頭に、しっかりと頭

突きをしてくださって(笑)、ありがとうございまし

た(^_-)-☆。結構、痛かったですが(*^.^*)……。

あと、<6;家出少女>の演出をしているという

設定でしたので、JK役の松尾由希さんに対して、

身体さわり放題のセクハラをするわけですが、松

尾さんがそれをいやがらず、股間にまで手をあて

がって身悶えるという、なかなかエロいシーンを熱

演してくれました(/ω\)。

見た目もJKっぽい松尾さんの”艶技”にゾクっとき

た男性観客は、私だけではなかったことでしょう(*゚ー゚*)。

『ドブ恋9』は、総勢4チームから成り、2チーム

ずつ前半と後半に分かれての興行です。

で、私が観たのは、前半2チーム(クモチーム&

ネズミチーム)のネズミチームの公演だけですが

(^_^;)……。

<8;500円>

売れない芸人にはしっかりとした”彼女”がいて、夜

勤のある仕事に従事して(看護師かな?)、彼を経

済的にも支えている。毎日、彼のために500円預金

もしている。

一方、彼の方は、後輩との宅飲みで金が足りなくな

ると、この500円預金を勝手に使ってしまったりと、

まさにダメ芸人の典型。

でも、この男が久々に、”ワンコインライブ”なる勝ち

抜きお笑いバトルの入れ替え戦まで駒を進めたため、

”彼女”はわざわざ勤務シフトを変えてもらって先に

帰宅し、彼の朗報を待つ。

が! やはり彼は、勝ち抜くことはできなかった。

ばつが悪い彼は、「夜勤なんだろう…」と言って、”彼

女”を送り出す。

”彼女”も、(夜勤に出る必要はないにもかかわらず)

「やっぱり夜勤に行く…」と、彼に嘘をついて外
する。

部屋に残された彼は、また、例の500円預金に手を

出そうとする……。

500円預金と”ワンコインライブ”を重ねたお芝居の

タイトルと、こんな彼でも健気に支えようとしている

”彼女”役の佐倉仁菜さんの好演が、舞台に何とも

言えぬペーソスを創り出していました(*゚.゚)ゞ。

<9;シェフ>

お笑い芸人の諸見里大介のように滑舌が超悪い

女(笑)に、巨漢のシェフが、自ら調理したボンゴレ

ビアンコを食べさせている。女は、「美味しい!」と、

褒める。二人は幼なじみの間柄らしい。

今は人妻となった女のことが昔から好きだったシェ

フと、そのシェフを誘惑しようとする女。

となると、あとはやることをやるだけ(/ω\)。

ベッドになだれ込む二人。

「私の乳首、アルデンテになっちゃう…」

「(女性の陰部にさわって)オリーブオイルがこんなに…」

などという、料理にちなんだ淫靡な会話のオンパレ

ード。最後は、女に大事なところを××されたシェフ

が、「ボーノ!」(笑)と叫んで終演。

超変なオンナを怪演した小林愛里さんのコメディエ

ンヌぶりがまさに炸裂した、爆笑短編でした(≧∇≦)。

<10;対決>

弁護士の夫とプログラマーの妻という、かなりのイン

テリ夫婦。彼らは今、離婚協議中で、財産分与もキッ

チリ半半ということで話がまとまりつつあるところ。

が! ここで突然、妻が夫の浮気疑惑を持ちだして

くる。

夫も弁護士だけあって、最初は巧妙に妻の追及を

かわしてきたが、コンピュータの専門家である妻は

もう一枚上手で、夫のPCへのハッキングや、ドロー

ンを用いて撮影した極秘画像まで駆使して、理路

整然と夫を攻め立てる。

然(さ)しもの夫も、「完敗だ…」と浮気を認めて白

旗を揚げたので、さらに重ねて妻の方は、慰謝料

の要求や財産分与増額の要求をしてくると思いき

や、「離婚届、出しといて…」と夫に告げ、悠然と去

って行った。

つまり、プログラマーの妻は、プロフェッション(専門

職)としての技量を十分に発揮して夫の浮気を証明

できたので、それで満足したというオチ(o^-‘)b。

まず、エロいオチではない作品も用意してくるところ

が、『ドブ恋』の真骨頂でもありますよね(^人^)。

そして、妻役の幸野紘子さんが、とにかくとにかく、

超カッコいい:*:・( ̄∀ ̄)・:*:。

エディターやデザイナー等の仕事もしている俳優さ

んだけあって、アダルトな美貌、スタイルの良さ、落

ち着きと教養が滲む物腰と、いやはや、チケット代金

の3/4くらいの元は取った感じでしたv(^-^)v。

【参考】

<幸野紘子さんの画像・プロフィール等の掲載サイト>

<11;ずっと重ねてくる>

男1・男2・女1・女2という4人の男女が飲んでいる。

男1が先輩で、男2が後輩。女1はキレイ系なのだ

が、おまけについてきた女2は、デブでブサイクな

女。

しかも、このブサイク女は、男たちの会話に常に

割り込んでくるため、マジでうざいし、第一、キレ

イな女の子との会話も弾まない。

……ということで、男たちは、ありとあらゆる手段

を使って、この女2を帰してしまおうと画策するも、

メンタルも超強いブサイク女には、この作戦も通

じない。

そのうち、男たちも、<この女のすごさ=男たちの

どんな内容の話に対しても、話をずっと重ねてこら

れるだけの知識や話題を持っているというすごさ>

に気づきはじめ、特に男1(先輩)の方が、一転、

このブサイク女にはまってしまう。

そして、この二人は激しいキスを繰り返し、終演。

このブサイク女役は、もちろん、<5;この世の果て>

でふれた府中ふみえさんで、この作品でもコメディ

エンヌとしての好演が、印象的でした(*^.^*)。

<12;熟練のピュア>

焼酎の水割りを飲む男と女。

男は中年のベテランAV男優で、女の方も、若手な

がら1657本だか1658本だかの作品(笑)に既に出

演したという、同じくAV女優。

男が「引退したらオレとつきあってくれませんか」と

お願いすれば、女も「私でいいのかな?」、「幸せ

にしてください」と返答し、いい雰囲気に。

で、キスをしようとすると、意外に照れてしまう二人。

出演したAV作品のなかでは、何度も何度もキスを

しているのに……。

AV男優役がヲタルさんで、AV女優役が美優香さん

でしたが、熟練のAV俳優なのに現実の恋愛模様

ではピュアという、いわばほのぼのとした空気感を、

お二人が上手に表出していました。

<13;すれ違い>

☆藤原珠恵さん出演の作品☆

役者をやめて、今は作家(脚本家)として売れつつ

あるキレイな女。今は、テレビの深夜ドラマの脚本

執筆に追われている。

カレシの方はまだ演劇をやっているものの、実態

はほぼ毎日飲み歩いているだけのクズ男で、知り

合いの演劇人(ハヤシ君)がテレビドラマ等にキャ

スティングされたことを、「オレより下手なアイツが

なぜ…」などと、口汚く罵る始末。

それを今までは黙って聞いていた女も、さすがに

カチンときたようで、「毎日飲み歩いているだけの

俳優が、売れっこない!」、「ハヤシ君は、ちゃんと

努力してるよ!」と、叱咤激励の意味も込めて、言

い返す。

しかし、男の方には男の方なりの”最終切り札”的

言辞があって、「簡単に芝居を捨てたヤツに、『努

力』とか言われたくない! 出て行く!」という最後

通牒を突きつけます。

出て行く男と、さめざめと泣く女。

まあ、この小作品で描かれた光景は、ほぼ全ての

演劇人が体験しているリアルな光景でしょう。

上述した男と女の「すれ違い」は、永遠に交わらな

い平行線のように思えますが……。

つまり、演劇界や演劇人の間に存在する、不満を

どこにもぶつけられない究極的な閉塞感のような

ものを、この短編はクッキリと描きだしてくれました。

なお、これも『ドブ恋』シリーズの定番ですが、舞台

はこの後、オールキャストが登場しての「ダイジェス

ト的ふり返りシーン」となり、<13;すれ違い>という

短編芝居のなかでは出て行ってしまったダメ男も戻

ってきて、
本家の彼女と泣いて抱き合ったりします。

で、こういった大団円を経て、終演となりました(^人^)。

以上、今回は、109分に及ぶ上演時間内に、舞台上

で演じられたお芝居のディテールを、敢えて淡々と

描写してみました。

ここまで通読してくださった方は、おそらく、日本国内

で一人もいないと思いますが(笑)、丁寧にお読みい

ただければ、『ドブ恋9』という佳作舞台の真髄と、こ

の『ドブ恋』シリーズが長く続いている理由の一端と

が、共におわかりいただけるものと、私は信じます。

もし通読してくださった方がいらっしゃったとしたら、

心から御礼申し上げますo(^-^)o。

■ ☆藤原珠恵さんの面会時画像です☆

こういう美女を前にすると、余計な説明は

ホント不要ですよね(^_-)-☆。

『ドブ恋9』の企画・制作を手がけている

女々(めめ)の主宰でもある、藤原珠恵

さんです。

珠恵さんの演劇生活と『ドブ恋』シリーズが、

共に永遠に続くことを、切望いたしますv(^-^)v。

いつもながら、藤原珠恵さんのご丁寧な対応

に感謝申し上げます。

【参考】

[『ドブ恋』シリーズに関する過去の記事]

<『ドブ恋8~ネズミチーム~』(2017年7月)のレビュー>

(ただし単独レビューではありません。)

<『ドブ恋7』(2016年10月)のレビュー>

(いずれも単独レビューではなく、かつ、面会時画像中心

の短評です。)

<『ドブ恋~チームみゆき~』(2016年8月)のレビュー>

<『ドブ恋~チームあさこ~』(2016年8月)のレビュー>

<『ドブ恋6~ダニチーム~』&『ドブ恋6~ネズミチーム~』

(2016年6月)のレビュー>

<『ドブ恋5~ネズミチーム~』&『ドブ恋6~ダニチーム~』

(2015年11月)のレビュー>

<『ドブ恋4~ダニチーム~』(2015年3月)のレビュー>

(超長文レビューです。体調が優れない方は読まない方が

いいと思いますよ(^▽^;)。)

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#btsで妄想r18 https://t.co/ToypgbQrMA

RT @TorisugariLisPo: #RTした人の小説を読みに行く

最近、読書あまりしないので、他の作品を読み勉強させていただこうかなと思います。

詩でも、短編でも、まだ連載中でも構いません。
リプで詳細を教えてくださいまし!

ありがとうございます!

@saziro_ao こんにちは。九藤と申します。
約3000字の読み切り短編『花散らし雨』 https://t.co/K2QX02htwz を、お読みいただけるとありがたく存じます。
桜舞う頃、少年少女の淡い想いの行方を描いた作… https://t.co/7JkopgqKQD

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