戦慄 BESTパートナー
◎すくパラぷらす◎
第35話-1
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今回のテーマは
「おおらかなスコットランド」です。
パトカーにおののく私を
是非お楽しみ下さい。
↑本日もありがとうございます。
画期的新世代戦慄
…高校3年生の塾生『森山謙信』は、この暑い中、真っ昼間に公園で友人と待ち合わせをしていた。
だらだらと垂れ落ちる汗を鬱陶しく思いながら、少し早く待ち合わせ場所に着いた彼は、仕方なく影になっていた石段に腰をおろして待つ事にした。
…この暑いのに、結構人がいるもんだな…
彼は何とはなしに目の前を通りすがる人達を見ていたが、久しぶりに公園を見て回ろうかと思い付き、立ち上がった。
公園の奥に続く道、自分の前には、方向を同じくする老女が歩いていて、それを追う形で、彼は公園の奥へと向かった。
すると向こう側から、すれ違う形で老人男性が歩いて来ていたのだが、足が悪いのか、歩き方が辿々しい…。
別段、気にも止めずにすれ違おうとした時、その老人と彼の間には少し距離があったにも関わらず、その老人は恐るべき速さで、謙信の顔の直前数センチ程の所に顔を持ってきて、石像のように不動、無言で彼の顔を眺めたらしい…。
その目は両方の黒目が一致しない…斜視気味だったというが…そんな事よりも目の色がおかしかったと彼は言う…。
突然の恐怖に腰を抜かした謙信は、数瞬の間、動くこと敵わず、その後、その老人は自分の後ろを歩いていた、自分と同年代の男性にも同じ事をしていたという…。
その後、謙信は逃げるように待ち合わせしていた友人宅へ走り、公園と友人宅間の道上で友人を捕まえ、もう一度公園にその老人を探しに行った。
…最近暑いから…変わった人も出てくるんかな…
この時点での僕の見解はこんな物だ。正直、『奇怪な顔』は元より、不審者の話だと僕は思って聞いていた。
「…でね。友達と一緒にちょっと公園を離れた道で、そいつを見付けたんですよ。」
と彼は続けた。
「…で、ちょっと着いていったら…」
そう…彼はあの後、友人と共にその老人を見付けたらしい…。
しかもその後を着けたという…。
「…で、あいつ…、ボロッボロのマンション…に入っていったんです。」
…ボロボロのマンション…?
「それって何階建てやった?」
「二階やったと思います…」
…二階建てのマンション…?アパートか…
最近の子供はアパートという言葉をあまり知らないようだ。
彼が言っているのは恐らくアパートの事だろう…。
…ボロボロのアパート?
そんなものが近くに在ったのか?
「へぇ~、そんなんが在るんや…。どの辺?」
彼の説明によると、それは僕が昔、徒歩で通っていた時期の帰り道と被っているが…
「そんなんあったっけ?」
僕はそんなものに心当たりが無い。
「いや…在りますよ!目立たへんからわからんのかな…」
と彼はまた説明をしてくれるのだが、やはりそんなアパートは僕の記憶には無い…。
らちが明かなくなった僕は毎年自治会から貰える地域地図を取り出し、彼に説明をしてもらったが…そんな物は地図には記載されていなかった。
「あれっ?この地図間違ってますって。」
と彼は首を傾げるが、彼の指が指す場所は、地図の上でも只の駐車場だった。
…だが、僕は彼の言うことに…戦慄した。
其処には以前、確かに廃墟アパートが在ったからだ。
それは妙な噂があるアパートだった。
その廃アパートの一室にはマネキンがあり、それが日によって有る部屋が変わっているのだ。
時の生徒に、僕は誰か不審者が住みついている可能性があるので生徒に近付かないように…と促したのだが…。
結局そのアパートは火事で燃え無くなってしまった。
火事の原因はよくわからないが、誰かが亡くなったという話は聞いていない…。
…僕はこの話を謙信には伝えなかった…。
ただ
「老人を着けて行ってどうすんねん。可哀想やから止めとけ、止めとけ。」
と遠回しに追跡を中止させようとしたが…、それは上手くいかなかったようだ…。
その翌日、凛の授業があった。
凛は前よりももっと恐ろしい話をした。
伝染とは別に、『奇怪な顔』は凛の元で未だ発展を続けているらしい…。
彼女と竜介は現時点でも週末は祖父母宅へ滞在している。
最近起こる一連の伝染において、彼女は祖父母宅が怖くなり、自分なりに考えてみたという…。
すると…、あの『奇怪な顔』が見えるのは、二階の一室、つまり彼女らが寝室にしている部屋だけだということに気が付いた。
…では、その部屋で寝なければいい…
と彼女は思い、ここしばらくはいつもの寝室とは別の部室で寝るようにしていたという…。
すると…
ここ最近の話だ。
凛は合計4部屋ある2階のいつもの寝室とは別の部屋に寝ていた。
真夜中、彼女は目が覚めたが、いつもとは違って、金縛りにはなっていなかった。
だが…
2階の別室…、いつも寝ていた部屋の方から、妙な音が聞こえた。
…誰か起きているのかな…
と思い、耳を澄ませてみると、その足音は複数で、また同じ場所をぐるぐると歩き回っているような…そんな意味の無い足音に聞こえた。
…その目的不明の足
群が恐怖に変わるのに時間は掛からなかった。
ちょうど凛がそれに気が付いたその頃、その足音群が一斉に停止した。
…そして…、なんと…、ドアを開く音がして…、彼女がいる部屋に続く…廊下に、何者かが出てくるような…音と、気配がしたと言った…。
布団に入ったまま、自分の寝ている部屋のドアを凝視していた凛だったが、幸いにもその扉が開かれる事は無かった。
これを聞いた日の夜、竜介の授業があった。
高熱を出して床に臥せっていた竜介は、僕が『奇怪な顔』を凛から聞いて以来、初めて合う。
僕は彼に色々と聞きたい事があった。
続く…
フランスで戦慄が流行っているらしいが
今回の衣装はセーラー!
果たして、
ちらり
そんなとても熱気溢れる
次回の収録は夏頃!何卒よしなにー!
鐘と太鼓が丁度いい塩梅で
中のお人形、とても作り込まれてて
ちなみに、
ちょこちょこ沢山の種類食べるご飯が大好き!
動画公開次第お知らせします〜!