ナンパを育む
皆さまご機嫌よう!
そして少しお久しぶりです!
(*´꒳`*)
いやはや、今年のGWは、待った無しの10連休でしたので、お母さんはいっぱいいっぱいでしたよ…
休日メニューの10連コンボは、母として、妻としての、プロデュース能力を試される試験のようでした(苦笑)
とはいえ、水族館や美術館、バーベキューなど、遠出はせずに家族でのんびり楽しく過ごしました〜
(*≧∀≦*)
昨年は水族館にたどり着くだけで、全ての体力を使い果たしていた白雪子ですが、術後一年を過ぎて、なんとか半日は保つようになりました。
( ̄^ ̄)ゞ
子供達とGWに楽しく食べた、パンケーキ!
今年もご近所レジャーでしたが、充実した幸せ時間を過ごせました〜!
(*´꒳`*)
さてさて、白雪子は今、社会復帰第一弾のリハビリとして、週に1日中学校の図書室でお手伝いをしています。
(*゚▽゚)ノ〜♪
いつもは、図書準備室の片付けや、図書室宛の郵便物の処理、掲示物の張り替え、書架の整理…と、黙々と事務作業をします。
四月はそれなりの緊張もあったようで、ほんの3時間の勤務でも、グッタリと疲れていました(苦笑)
しかし!
休日疲れから日常モードに戻って、五月の勤務では、いい感じにエンジンがかかってきました!
(^_^)v
つまり、仕事に慣れました!(笑)
先生方とのコミュニケーションも順調です。
若い担当の先生方は、明るくて勢いがあるので、事務連絡もポンポンと会話が進み、とてもスムーズ〜
(*≧∀≦*)
そして!
いつもと違うお楽しみは…
月イチの図書委員会!
普段は決まった曜日に出勤するので、その日の貸し出し担当委員の生徒としか、話す機会が無いのです。
ですので、図書委員全員が揃う委員会の日は、ものすごく楽しいです!!
今時の中学生は、ある意味大人でこなれていて、お行儀の良い印象です。
本好きの集まる図書委員という事もあると思いますが…
ツッパリとかいないのね。
(笑)
短ランも、茶髪にリーゼントもいないのね。
(笑)
スカートだって膝丈だ‼︎
∑(゚Д゚)
すごいな〜
私の時代は、公立中学は荒れてたからな〜
暴走族の後輩気取りの不良が、バットでガラス割ってたからな〜
テニス部の生徒がいたので、「テニスってなんだかハイカラでいいね〜」と言ったら、担当教員に
「いや、ハイカラはちょっと通じないですよ」
って突っ込まれました(笑)
Σ੧(❛□❛✿)
生徒達が不思議そうな顔をするので
え?あれ?
ぶっちゃけ、私何歳にみえてるの?
(*゚▽゚*)…??
とききましたら…
「35歳!」
「30代前半!」
「40歳!」
「31歳‼︎」
OH!!( ゚д゚)!!!?
11年もサバよまれたよ⁉︎
うーん。
中学生の瞳って、ピュアですね(笑)
肌年齢とか、スルーしてくれるのね(笑)
有難いわ〜
ジャカジャカジャーン!
正解は〜…42歳!!
( ̄▽ ̄)
と発表したら…
「えぇっ!?」
「お母さんと同じ‼︎」
…と、コメント頂きました〜
はい〜
そうよ〜
君達の1人や2人、産んでておかしくないお年頃よ〜(笑)
( ̄▽ ̄)…
親子ほども年の離れた、キラキラの中学生達はとても可愛らしいです。
そんな物凄いジェネレーションギャップをものともせず、オススメの本や、活字で楽しむ胸キュンについて、楽しくお話ししてくれます。
今までにない、若さ溢れる素敵な出逢いに、勇気を出して社会復帰して良かったなぁと、しみじみ想います。
(*´꒳`*)
いや、それにしても…
31歳はどーなのよ。
サバを読むにも程がある
ってゆーかさー…
( ̄▽ ̄;)…
ファッションか?
ナチュラル過ぎる薄化粧か?
高い声か?
キャピキャピ(死語)している雰囲気か?
この歳になると、若く見えればいいとゆーわけでも無いのですよ。
それなりに貫禄とか、存在感とか、あった方がいい場合もありますからね。
2度も癌の手術をして、身体はボロボロのヘロヘロなのに、若々しくみえるというのは、ある意味ミラクルかもしれませんが…
白雪子の究極の憧れは、バーのカウンターで1人飲みをしていてたら、バーテンダーに注文していないグラスを差し出されて
「あちらの方からです」
とダンディな紳士にナンパされるような、大人の色香にあふれた熟女なのです…
(๑˃̵ᴗ˂̵)…妄想…
が、どーにもこーにも方向性がかけ離れているみたい…(苦笑)
_| ̄|○…
中学生相手に色香は必要ないですが、もう少し熟女感を醸し出していきたいものです。
まぁ…持ち前のキャラはそうそうは変えられないので、落ち着いた頼れる大人の先生として、しっかり仕事をしている姿を、見せられるように勤めたいと思います!
( ̄^ ̄)ゞ
ナンパからの遺言
言い訳も出来ず
車を降りた 山田と田口は
すぐ、その現場を離れたが
2人の心には 闘志にも似た感情があった。
田口は ワイシャツの袖口のボタンを外し
ゆっくりと タバコに火をつけ、
運転席の山田を見ながら
「白川、大丈夫かな…。」
山田も 口にタバコは くわえたが
火はつけず、答えた。
「あれが白川の調査部員としての3次試験になるんだろう。
アイツ、センスがあるから 社長も良く仕事させてたけど…。」
「女絡みの案件…初めてか…。」
「そう。 キツいな…。」
目の前の信号が赤になり
その時 タバコに火をつけた山田は
煙りが目に染みたのか
目をパチパチさせながら
「合格出来るといいな…。」
つぶやいたが、
田口は 別の顔になっていて
「昨夜の話しだけど…。」
田口は トオルが乗ってきた
その車の綺麗な吸殻入れに灰を
「ポン」と落とし、
話し出した。
夕べ、ディスティノを出た
山田と田口は〇対の顔写真を入手するべく、
そして〇対がツチイナツコであると
確定するべく、
ディスティノの従業員出入り口が見える場所に
車を停め、監視していた。
まぁ、監視していたとは言え
手がかりは、山田の言う
「笑顔の中に 悲しみがある女」
と いう なんとも 曖昧かつ漠然としたもの
だったが、
そこに ベッタリと悲しみを顔に貼り付けた
桜井が出て来たのを見て、
田口は車を降り 駅の方に向かった。
田口は駅から 店へ戻るような形で
地面を見ながら歩いている。
駅を目指している桜井の動線に入り、
桜井に声をかけさせた。
「あの…。」
1回目では 顔を上げない。
「あの、さっき、うちの店にいた…。」
田口は 「チラッ」と顔を上げたが
聴こえない振りで、再び、地面を見ている。
「あの、ディスティノにいらした
お客様ですよね。」
田口は驚いた顔で
そして、必殺のスマイル。
「あぁ! 桜井さん? ですよね。
さっきの制服姿も可愛いかったけど、
私服だと、凄く大人っぽくて 綺麗なんで、
一瞬、わからなかったです。」
山田と田口が、ただのナンパ師だった頃、
何度となく使ってきた手口、
女を褒める、安心させる…。
で、口を割らせる。
いや、ただのナンパ師の時は
口を割らせる、ではなく
お持ち帰り! だったが。
そんな 田口の スマイルと甘い言葉で、
桜井も まんざらでもない態度だが、
やはり 少し 悲しい面持ちだ。
「どうされたんですか?
何か 探し物ですか?」
田口は 何とか この桜井から
〇対の情報を引き出したかった。
だって、
「笑顔の中の悲しみ」
だけじゃ…。
頼りなさ過ぎる。
田口は もう1度 笑顔を作ると
「ぁあ、さっき、一緒に食事してたヤツ、
覚えてます? ちょっと顔がいかついの。」
田口の笑顔につられ、桜井も少し笑った。
「アイツ、アンクレットの飾りがなくなったって、探して来い!って。
怖い顔して、チャラいもん付けて、
それ失くしたから、僕に探さすなんて、
パワハラ? ねぇ~」
おどけた田口の笑顔に
桜井もついに 声を出し 笑いながら
「一緒に 探しましょうか?」
「もう、いいです!
どうせ、見つかりっこないですよ。」
そう言いながら
田口は 桜井を駅へ続く人の列から
引き出した。
「あの…。僕の名刺、受け取って貰えますか?」
ディスティノのテーブルの上の
偽名の山田の名刺を見ていた田口も、
名刺ケースの1番上の名刺は
偽名の物に替えてある。
営業部長 村山大地
「村山さん…。」
桜井は 名刺を覗いているが
受け取ろうとしない。
まぁ、田口からすれば
もう 落とす寸前と思っていたが。
田口は 名刺を引っ込め
1歩下がって、ちょっと寂しいそうな笑顔で
「なんか…警戒してます?
桜井さんが、あんまり綺麗だから…。
僕、下心が 顔に出ちゃってます?」
桜井は 首を振って
「いえ、そんなぁ~、」
本来、ナンパはこの駆け引きを
楽しむゲームだ。
好きになるのか、ついて行くのか、
巧みな言葉遣いで
翻弄するのが、楽しいのだが。
今の田口は ナンパをしているのではない。
だから、すぐ切り出した。
「少し、お話し しませんか?」
桜井は 笑顔を消すと
「私、帰ります。」
田口は そう言われるとわかっている。
背中を向け 歩き出した桜井に
絶妙なタイミングで言った。
「そんな 悲しいそうな顔した女の子、
帰す訳にいかなよ。」
桜井は 立ち止まった。
田口は 優しく肩に手をかける。
ここで 田口は 「カマ」をかけて、
〇対の話しに持ち込む積もりで
「もしかして…。
僕等が桜井さんを指名したのって、関係あります?」
振り返った桜井の顔。
図星だった。
田口は 内心 厄介な事になったな、
と 思っていた。
「言えません。」からの「言いたくありません。」
のくだり、
で、結局は 「実は…。」と話しだすクセに…。
そのやり取りをするだけ、
無意味で 面倒だと思ったが…。
こうなった以上、
この女の悲しみを聴いてやるか…。
田口は 腰を据え 話を聞いた。
桜井が話した事は
田口を戦慄させるのに充分だった。
CAST
山田竜二 SWAY
田口陽一郎 町田啓太