駆けぬける歓びナンパ
今晩は
2~3回ほど、ブログを書こうとして
書き始めても疲れた思考回路だから
全然書けなくて、結局ボツにして
寝てしまうと言う事を繰り返し
今に至っております。(^_^;)
幸いにも仕事は順調で
老体に鞭打って働いてるので
まあ首と肩が痛いわーん!
でも智のお顔を見るとホッとする。
いや寧ろ愛情が溢れ出て♡
ああ、やっぱり大好きだなぁって
改めて実感した瞬間震える♡
子供達もね、成長が楽しみで。
2号は毎晩寝る時間に、ベッドで
お互いをくすぐりあって遊ぶのがブーム。
それがめっちゃ楽しくて
ネット上でのあんな意見やこんな意見を
見るよりもずっと楽しくてキャッキャ笑ってる。
1号に新しくガールフレンドが出来て
学校は違うんだけど、よく遊びに行ってる
アイススケート場で見かけて声かけたそう。
ほぉ~ナンパしたんか、おい!!
(言い方)
白人のサラサラヘアが印象的な
とっても可愛いコでね
いや~1号もやるじゃなーいと
母ちゃんドキドキ。
青春してるね~
でも勉強もしろよー
ふと智の事を思う。
今の1号と大して変わらない年齢で
京都で1日中舞台に立って踊って
厳しい修行をしていたあの頃。
学校にも通わずに、
ひたすら芸事を身につけて
同じ年齢のコ達は普通なら学校に通い
仲間と楽しく高校生活をしていたろうに
それを自ら選んで厳しい場所に行って。
1号を見てるから智本人も母ちゃんも
凄い人達だなって改めて思う。
何度も言うけど、智ってほんと自分にドS。
楽な道は選ばないのね。。
好きな事だから頑張れる。
そう言ってたもんね。
そして今でもその精神は変わらずに
敢えて自分を追い込んでるの。
いつか自分の好きな事を発信する為に
そんな智が、相変わらず大好きだよ
私もね、目の前のやるべき事に
向き合って集中して頑張らないと。
明日から札幌3Days。
忍びの国で夏場の北海道を
体験してるから今回は2回目だね。
智が沢山歌って踊れますように。
きっと、
踊りたくてうずうずしてると思う。
目一杯楽しんで
ずっと見守ってるからね
あなたの部屋にナンパお届けします!
言い訳も出来ず
車を降りた 山田と田口は
すぐ、その現場を離れたが
2人の心には 闘志にも似た感情があった。
田口は ワイシャツの袖口のボタンを外し
ゆっくりと タバコに火をつけ、
運転席の山田を見ながら
「白川、大丈夫かな…。」
山田も 口にタバコは くわえたが
火はつけず、答えた。
「あれが白川の調査部員としての3次試験になるんだろう。
アイツ、センスがあるから 社長も良く仕事させてたけど…。」
「女絡みの案件…初めてか…。」
「そう。 キツいな…。」
目の前の信号が赤になり
その時 タバコに火をつけた山田は
煙りが目に染みたのか
目をパチパチさせながら
「合格出来るといいな…。」
つぶやいたが、
田口は 別の顔になっていて
「昨夜の話しだけど…。」
田口は トオルが乗ってきた
その車の綺麗な吸殻入れに灰を
「ポン」と落とし、
話し出した。
夕べ、ディスティノを出た
山田と田口は〇対の顔写真を入手するべく、
そして〇対がツチイナツコであると
確定するべく、
ディスティノの従業員出入り口が見える場所に
車を停め、監視していた。
まぁ、監視していたとは言え
手がかりは、山田の言う
「笑顔の中に 悲しみがある女」
と いう なんとも 曖昧かつ漠然としたもの
だったが、
そこに ベッタリと悲しみを顔に貼り付けた
桜井が出て来たのを見て、
田口は車を降り 駅の方に向かった。
田口は駅から 店へ戻るような形で
地面を見ながら歩いている。
駅を目指している桜井の動線に入り、
桜井に声をかけさせた。
「あの…。」
1回目では 顔を上げない。
「あの、さっき、うちの店にいた…。」
田口は 「チラッ」と顔を上げたが
聴こえない振りで、再び、地面を見ている。
「あの、ディスティノにいらした
お客様ですよね。」
田口は驚いた顔で
そして、必殺のスマイル。
「あぁ! 桜井さん? ですよね。
さっきの制服姿も可愛いかったけど、
私服だと、凄く大人っぽくて 綺麗なんで、
一瞬、わからなかったです。」
山田と田口が、ただのナンパ師だった頃、
何度となく使ってきた手口、
女を褒める、安心させる…。
で、口を割らせる。
いや、ただのナンパ師の時は
口を割らせる、ではなく
お持ち帰り! だったが。
そんな 田口の スマイルと甘い言葉で、
桜井も まんざらでもない態度だが、
やはり 少し 悲しい面持ちだ。
「どうされたんですか?
何か 探し物ですか?」
田口は 何とか この桜井から
〇対の情報を引き出したかった。
だって、
「笑顔の中の悲しみ」
だけじゃ…。
頼りなさ過ぎる。
田口は もう1度 笑顔を作ると
「ぁあ、さっき、一緒に食事してたヤツ、
覚えてます? ちょっと顔がいかついの。」
田口の笑顔につられ、桜井も少し笑った。
「アイツ、アンクレットの飾りがなくなったって、探して来い!って。
怖い顔して、チャラいもん付けて、
それ失くしたから、僕に探さすなんて、
パワハラ? ねぇ~」
おどけた田口の笑顔に
桜井もついに 声を出し 笑いながら
「一緒に 探しましょうか?」
「もう、いいです!
どうせ、見つかりっこないですよ。」
そう言いながら
田口は 桜井を駅へ続く人の列から
引き出した。
「あの…。僕の名刺、受け取って貰えますか?」
ディスティノのテーブルの上の
偽名の山田の名刺を見ていた田口も、
名刺ケースの1番上の名刺は
偽名の物に替えてある。
営業部長 村山大地
「村山さん…。」
桜井は 名刺を覗いているが
受け取ろうとしない。
まぁ、田口からすれば
もう 落とす寸前と思っていたが。
田口は 名刺を引っ込め
1歩下がって、ちょっと寂しいそうな笑顔で
「なんか…警戒してます?
桜井さんが、あんまり綺麗だから…。
僕、下心が 顔に出ちゃってます?」
桜井は 首を振って
「いえ、そんなぁ~、」
本来、ナンパはこの駆け引きを
楽しむゲームだ。
好きになるのか、ついて行くのか、
巧みな言葉遣いで
翻弄するのが、楽しいのだが。
今の田口は ナンパをしているのではない。
だから、すぐ切り出した。
「少し、お話し しませんか?」
桜井は 笑顔を消すと
「私、帰ります。」
田口は そう言われるとわかっている。
背中を向け 歩き出した桜井に
絶妙なタイミングで言った。
「そんな 悲しいそうな顔した女の子、
帰す訳にいかなよ。」
桜井は 立ち止まった。
田口は 優しく肩に手をかける。
ここで 田口は 「カマ」をかけて、
〇対の話しに持ち込む積もりで
「もしかして…。
僕等が桜井さんを指名したのって、関係あります?」
振り返った桜井の顔。
図星だった。
田口は 内心 厄介な事になったな、
と 思っていた。
「言えません。」からの「言いたくありません。」
のくだり、
で、結局は 「実は…。」と話しだすクセに…。
そのやり取りをするだけ、
無意味で 面倒だと思ったが…。
こうなった以上、
この女の悲しみを聴いてやるか…。
田口は 腰を据え 話を聞いた。
桜井が話した事は
田口を戦慄させるのに充分だった。
CAST
山田竜二 SWAY
田口陽一郎 町田啓太