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何を信じたらいいか、分からない？みんな、そうさ短編

今、里中満智子さんの「天上の虹」を読み返しております。

んで、読んでいて改めて、額田王と十市皇女は魅力的だなぁと思いました。

時の権力者達に愛された美しい母娘。

この2人を、3人の大好きな漫画家さんが描かれています。

先生方の描かれた2人は、共通している所もあれば違う所もあり。

それぞれ個性が違って読んでいて楽しいです。

691円

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天上の虹（里中満智子）

持統天皇の一生を描いたお話。全23巻。

mimi DXにて1983年に連載開始、2015年に完結。

少女漫画っぽさと学習漫画っぽさの両方がある。

額田王や十市皇女についても、しっかり描かれています。

756円

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天の果て地の限り（大和和紀）

額田女王のお話。1977〜1978年。

mimi DXにて、あさきゆめみし（1979年に連載開始）の前に連載された漫画。

美形揃いのファンタジックな雰囲気で、少女漫画らしさが強い。

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風の歌うたい（さいとうちほ）

夢のかたみ（さいとうちほ）

「ほのかにパープル」1巻と3巻にそれぞれ収録。

1985〜1986年。

超短編なので上の2作品とは純粋に比べにくい。

風の歌うたいは額田王、夢のかたみは十市皇女のお話。

各々の特徴を、私なりの見解でまとめてみました。

額田王は…

天上の虹（里中満智子）

・最初から最後まで美しい容姿が全く変わらない

・穏やかで落ち着いていて、大人っぽい雰囲気

・中大兄皇子と大海人皇子、それぞれを深く愛した

・大海人の苦しい想いを理解した上で、中大兄の元へ行った

・中大兄に愛する事を教え、人となりも変えた

・中大兄の妻になっても大海人との精神的な繋がりは強かったが、恋愛は過去の事と割り切っていた

・持統天皇（讃良皇女）が憧れ信頼していた女性

・娘の十市皇女を慈しんだ

天の果て地の限り（大和和紀）

・幼少時は可愛らしく、晩年は落ち着いた雰囲気に描かれている

・中大兄と大海人それぞれを愛すが、夫とは認めていない

・大海人曰く、額田は中大兄で恋を知った

・最終的には中大兄への想いが強まった

・娘の十市を生まれてすぐ他に預け、親子のシーンはほとんど無い

・讃良皇女にライバル視される

・巫女としての役割が強い

風の歌うたい（さいとうちほ）

・幼い頃に中大兄と出会い、姉とは正反対だと言われる

・大海人との穏やかな夫婦関係が描かれている

・中大兄の事は拒否するが、間人皇女が亡くなり悲しむ様子を見て情が芽生えた？

・最後には中大兄とともに生きる事を決める

髪型もそれぞれ違っています。

みな凝っていて可愛いので、拙いながらも真似して描いてみました。

十市皇女は…

天上の虹（里中満智子）

・小さい頃から高市皇子と相思相愛で、大友皇子を嫌っていた

・大友と結婚しても高市が忘れられない

・壬申の乱で最後まで大友と共にいる事を決心するが、十市を解放したい大友に突っぱねられる

・大友への申し訳なさから、高市との再婚に後向き

・息子の葛城王を慈しんだ

・最期は人生に絶望し自刃する

天の果て地の限り（大和和紀）

・額田王とは生まれてすぐ離れ離れ

・なので登場シーンがほとんど無い

・子供の時に母の額田王と出会い、仲の良い高市に母の美しさを伝えた

・大友との縁談で「大友以外となら結婚する」と言ったらしい

夢のかたみ（さいとうちほ）

・小さい頃から高市が好き

・大友には初対面から恐れを抱く

・結婚しても高市が好きだったが、壬申の乱では大友との最後の別れを悲しんだ

・大友の死後は「どうしてあの時に連れ去ってくれなかったの」と高市を拒否する

・最期は急死か自殺か分からない、との記述のみ

・大友が十市を連れて行ったのだと高市は思った

因みに、男性陣の描き方もそれぞれ違いました。

天上の虹（里中満智子）

・中大兄も大海人も男らしく、それぞれの個性もしっかり描いている

・全登場人物の中では2人とも美男で、マッチョ

・中大兄も大海人も多くの女性を娶ったが、額田だけは特別だった

・大友皇子は中大兄そっくり、高市は大海人そっくりに描かれている

・大友はずる賢い性格だったが、最期は男らしく潔い男性に描かれた

・高市は十市の死を嘆き悲しみ結婚も拒んでいたが、妻になった御名部皇女を穏やかに愛した

・最期、十市が迎えに来てくれた…と息を引き取る

天の果て地の限り（大和和紀）

・中大兄も大海人も長髪をたなびかせていて、冠も付けていない

・2人とも相当の美男子に描かれている

・中大兄は黒、大海人は白っぽいイメージ

・2人以上に、中大兄側近の藤原鎌足がサラサラヘアの超美男なのが衝撃的

・大海人はずっと額田に未練があったが、中大兄への気持ちを知り諦めた

・大友皇子、高市皇子はほとんど出てこない

風の歌うたい、夢のかたみ（さいとうちほ）

・先生はそれぞれ中大兄、大友を本命にしていたと思われる

・その理由として、2人とも黒髪長髪のちょいキザなイケメン

・大海人は前半ちょっとだけしか出ていない

・中大兄は額田と共に生きる相手として描かれている

・高市はどう見ても当て馬っぽい容姿

・大友は中大兄そっくりで、一見クールながら十市への独占欲も見せた

短編の魅力についてまとめました。

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