セルバのダンスパーティー

先日中目黒の銭湯に壁画を描いた画家ヒルダ・パラフォックスの

セルバンテス文化センターにおける個展をブログに記しましたが、

同じ場所で、今コロンビア人コンテンポラリーアーティスト、

フェデリコ・ウリベの作品展が開催中です。

聞いたことのないアーティストだったのでそれほど期待していなかったのですが、

本来の素材感を消しているのに、逆説的にその物質感がすごい迫力で迫ってくる

一種独特の作品群で、圧倒されつつしばし佇んでしまったほど。

たとえばこれなどは、全部鉛筆でできています。

使用された素材がとにかくユニークで、

銃弾あり、薬莢あり、というところは治安が問題になっているコロンビアならではです。

だからといって暴力反対を声高に訴えるイデオロギー作品でもなく

純粋な芸術の様相を呈しています。

薬莢で作られた「飛び立つ」という作品。

こちらも最初のもの同様鉛筆の作品なのですが、

丁寧なつくりが圧巻で、きめ細かい手仕事には脱帽です。

鉛筆の作品が複数あったのですが、流れ・規則性が整然としていて

単なる鉛筆を超えています。

こうしたきめのこまかさに敬意を払いつつ鑑賞です。

コインの作品：

近くで見ても、こちらも丁寧な仕上げです。

そのほか銃弾のパンダもありましたし、

革ひもの作品などは沈んだ色合いで、メランコリックなモチーフにぴったり。

素材・色・形と真剣に取り組み、魅力を最大限に引き出せるよう

変容させている印象。

以下のようにネクタイ作品のようなフォークロリックなものもありました。

どんなものでも彼の手にかかると、別物に生まれ変わります。

大地に生えるサボテンが南米っぽいなぁ、と。

入場無料のわりに見ごたえがありました。

最寄り駅は麹町・四谷方面。

8月20日まで。

セルバンテス文化センターにて。詳細は以下：

関連：

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今日は「サン・ジョルディの日」

スペインのカタルーニャ地方に伝わる守護聖人サン・ジョルディを祭る日です。

男性は女性に赤いバラを、女性は男性に本を贈る習慣があります。

この日は「ドン・キホーテ」の作者セルバンテスの命日でもあるため、スペインでは「本の日」とされています。

日本では、日本書店商業組合連合会などが１９８６年に制定し、この日を「子ども読書の日」に定めています。

私はサン・ジョルディの日に本を贈ったことも、バラをいただいたこともありません(^_^;)

日本でサン・ジョルディの日を意識している人ってどのくらいいるのかなあ？

実は、私がサン・ジョルディの日を知ったのは、漫画のちびまる子ちゃんでした。

お金持ちで外国事情にも詳しい花輪君が、クラスメートに
「今日はサン・ジョルディの日だよ」
とかなんとか言っていたような記憶があります。

思いがけないところから、情報って入るものですよね

今日も素敵な１日を(*^_^*)

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