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モーツァルト！

＠帝国劇場

 

［上演時間］３時間（休憩25分）

［劇作・脚本・作詞］ミヒャエル・クンツェ ［音楽］シルヴェスター・リーヴァイ 

［演出・翻訳］小池修一郎 

［出演］ヴォルフガング・モーツァルト、山崎育三郎 / コンスタンツェ・平野綾 /

ナンネール・和音美桜 / ヴァルトシュテッテン男爵夫人・涼風真世 /

コロレド大司教・山口祐一郎 / レオポルト・市村正親 / アマデ・大河原爽介

本日のヴォルフはこちらのかた。

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「モーツァルト！」初日に行ってまいりました。

いろいろ変更があるということで、どうしても初日が観たくて。

主演俳優さんのこともありますが、もともと中川アッキー時代から大好きな作品なのです。

で～も～、チケット運なくて２階席さ(ﾉ_-｡)　観られただけいいけど。

 

初日なので、主演と演出家、作曲家のご挨拶あり。

全体で10分ほどオーバーしていたので、本編の時間だけならほぼ予定通り３時間かと。

 

 

で、結論から言うと、全体的な話の流れはさほど変わってなかったかな？

もっとばっさりカットされてるかと思いきや、さりげなく削ってるので分かりにくい(＾～＾)

これ、上演のたび１回くらいしか観ない友人は、ほとんど変更点分からないと思う。

２幕の終わり間近にコロレドとヴォルフの新曲「破滅への道」が追加。

 

明らかに変わったと気付いたのは、１幕コロレド大司教が馬車で移動するシーン。

大司教様のトイレ休憩がなくなって、馬に水をやるだけの短時間休憩に。

あと２幕、シカネーダー達がヴォルフを遊びに誘うシーン。

お金を持って「お祝いしなくちゃ！」と夜の街に繰り出すところ、後半の歌部分がなくなってたか短くなってた。

 

台詞が変わったりという細かい変更はちょこちょこ。

ドクトル・メスマーの台詞とか。

プラター公園のシーンも少し削られてたと思う。コロレドと老いたレオポルトのシーンも。

これらの変更はスピード感が増して、前より観やすくなりました。

あと、１幕終わり間近、コロレドの館に乱入したヴォルフが使用人の中に飛び込むという、かつて育三郎くんがあばら折ったシーンは変更。

階段途中にあるポールみたいな高いところに登って、使用人に下ろされていた。あれも危ないな。

 

 

なにより一番の変更はセットですか。

簡単に言うと巨大なピアノが舞台にひとつ。周囲を五線が囲っている（簡単に言い過ぎてこれだけだと伝わらないけど、そのうちどこかに写真が載るでしょう）。

このピアノセット、なかなか使い勝手が良さそうで、場面転換がスムーズ。

 

ただ急な階段が多いので、そのうち誰か落ちそうでコワイ。衣装ズルズルだし。

それにピアノで言う蓋（棒で支えてるとこ）の部分が、突然バタンと倒れてきたら…と想像するとめっちゃコワイ。挟まれる。

２幕でヴォルフが錯乱するシーン、階段にラグみたいなのが敷いてあるんですけど、固定されてないようなので滑ったらコワイ。

て、まあ、どうかスタッフさん安全第一でお願いします、と言いたくなるセットです。

五線ペースのシャンデリアとかは綺麗だった。

 

あと舞台前面に通路みたいなの出来ました。

エプロンステージって言うのか、宝塚では銀橋って呼ぶんでしたか？ああいうの。

出演者がより客席に近いところまで出てきます。

 

 

セットが変わることによって、当然のことながら人の配置や動きが全く変わりました。

以前より立体的になったのはよかったかな。

１幕はじめのコロレドでの館のシーン。個人的に、メイドさん達の一列で揃った動きが好きだったので、変わったのは残念。

２幕冒頭の「ここはウィーン」とか。前はキューの動きが綺麗だったのに。

「謎解きゲーム」で、ヴォルフが仮面付けた人々に翻弄されるところも変わっちゃいましたねえ。どれも好きなシーンだったのになあ。

大勢が動く場面は、まだ全体像が固まっていない感じだから、これから変わるかも。

２幕ラストで全員が揃うとき、バタバタと移動して慌てて階段登ってるのが見えてしまった。お疲れさまです(;^_^A

 

それにしてもさすが小池せんせー。

ラストでヴォルフの立つピアノの蓋が持ち上がった時、「１７８９」のラストシーンでロナンが城壁駈け上がってるの思い出しました。

あるいは『エリザベート』の「私だけに」で、シシィが坂を滑り落ちるとこ(^▽^;)

困難を坂で表現してるの？

 

 

ヴォルフの衣装の変更は、プラター公園あたりで着てるものと、最後の衣装かな。

なんかこう、上等な感じになってるけど脱ぐとすごいんです。いや、いろんな意味で

上も下もボロボロだし、最期ははだけるって言うよりほぼ脱ぐ感じだし。

コンスの衣装はかなり変わった印象ですけど、じつはあまりよく覚えてない(＾＾ゞ

 

 

「並の男じゃない」のアレンジが変わったのかな？

すごく手拍子しにくいリズムというか、音だった。なんか違和感が残る。

ただ慣れてないだけかもだけど。

あ、そうそう。前の演出で一番気になっていた、ヴォルフとアマデの布の引っ張り合い。

なくなって良かった　この変更は歓迎。

 

ﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟ

 

役者さんは、なんだか皆さん調子良さそう

祐一郎大司教、いいお声でした。特に最初に登場した時の歌が、めっちゃ声出てて驚愕。

そしてバッサバッサとマントを振り回す。ありがたや、もはや縁起物に近い

 

いいお歳だしお疲れじゃないかしら？と勝手に心配してた市村さんも、絶好調。

市村さんと祐一郎さんの調子がいいと、全体が引き締まる。

 

 

平野コンスの「ダンスはやめられない」はすごかったなあ。

前回より明らかに進化している。

コンスタンツェ自身の不安定さとか愛情がすれ違うやりきれなさ、「インスピレーション与えなくては
…」と泣き崩れるせつなさよ。

小道具盛大にバラ撒きすぎて自ら拾ってたけど、綾ちゃん( ´艸｀)

この歌、今日は慣れてる観客多いのでいいけど、生田さんの日とか歌の途中で拍手入りそうだなあ。

 

育三郎くんとのデュエットも聴きごたえあります。

綾ちゃん相手だと手加減しなくていいから、育三郎くんも全開で歌うし。やっぱりこの組み合わせは間違いない。

にしても改めて、くっついてから不穏になるまで１シーン挟むだけなんて、倦怠期早いなこの二人

 

 

和音さんはさすが、安定の歌ウマさん、期待通り。

特に「プリンスは出ていった」とか、素晴らしいの一言。こう言っては申し訳ないけど、薄幸の役がとても上手い（大好きです和音さん）。

だからというか、野菜市場のシーンはもうちょいキャピキャピ明るめでもいいかな。「私はプリンセスで～」ってヤツ。

 

 

アマデの立ち位置は、今回どうなんだろう？

演出の方針なのか、全編にわたってものすごーく冷たい感じを受けました。

以前はもう少し、感情らしきものが見えたんだけど。

アマデ役が変わるとまた変わるのかもしれない。

 

シカネーダーは、正直あまり目立たない感じになっていた…吉野さんの偉大さを知る。人が変わるとこんなに変わるのか。

エリザベートで、パパ役が今井さんから変わった時みたいだ。

まだ始まったとこだし、これから頑張れ～

 

 

で、肝心の育三郎ヴォルフガングさんですよ。

いやー、声の調子良さそうでなによりです。そうそう、この声が聴きたかったの。やっぱりいい声だなあ好きだなあ

ただ以前より落ち着きが見えてきて、ヴォルフの不安定さが弱まった気もしないでもない。

「残酷な人生」とか、前はもっと崩れ落ちそうだったけど。

「僕こそ音楽」も、ちょっと大人しくなった雰囲気。

でもなにぶん今日は初日なので、これからどう変わっていくかですね。

とにかく歌はとっても良かったよう

 

そして改めて、ヴォルフガングという役の難易度の高さを実感。

「自由だー」とか、ものすごい声で歌ってましたよ

確かにあそこは、ハズしちゃいけないところですね。

それ以外にもなんとまあ、短くても難易度の高い歌が散りばめられておりますことよ。

うん、知ってたけど。改めて。

ウェーバー家に行った時の歌は、つい固唾を呑んで入りを間違えないか確認してしまう癖がついてます(;^_^A

あとラストシーンね。「自由になりたい～↑」って、全員の大合唱の中、かき消されないように歌うのも大変だ。

とにかく「自由」が大事ってことか？(^▽^;)

 

古川くん、自由になれるかしら。…が、頑張れ。

コロレドさんも調子いいぞ、対決で負けないでね。

 

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ご挨拶に顔を出した指揮者さんが女性の方でおや？と思ったんですが、今日がデビューだったらしい。宇賀神典子さんだって。

塩田さんに師事ってパンフに書いてあるけど、早いのかしら？

 

 

カーテンコールのご挨拶は、まず育三郎くん。

そして演出の小池先生と、必ず初日にいる作曲者リーヴァイさん。ご家族連れだそうな。

リーヴァイさんのサイン会に行きたし、予定合わず（Ｔ＿Ｔ）

 

 

この回は育三郎ヴォルフの喉の調子良くて、久し振りにゾワゾワいたしました。

舞台、いつぶりだっけ？

でも白状いたしますと、モーツァルトのチケットあまり持ってないんです

事前の予定がはっきりしないところがあって、随時買い足そうと思っていたので。

まさかこんなにチケット難になるとは思わなかったんだよお（Ｔ＿Ｔ）

前回だってそこそこ買えたのに、なんてこと。

 

次の手持ちチケットは少し先の公演になっちゃう。

せっかく育ヴォルフの喉が好調なので、なんとか観たいな～

まあご縁があったらそのうち観られるでしょうし、なければそういう運命だということかな。

 

 

 

 

先週の半ばから 韓国旦那に コギコギコギ‼️