違反は最近調子に乗り過ぎだと思う

あの試合を見てもわからないのか…と唖然としたが、多分、そんなレベルだ。
ボクサーの高速パンチを「クリーンヒットか？否か？」を瞬時に見分けるのは、
「神の眼」を持っていても難しい。それを人間が目視で行なっている。
だからこそ…ボクシングの判定は不正の温床になる。どうとでも言えるから。

先日のエキサイトマッチでもララvsハードの試合中にこんなシーンがあった。
中盤の何ラウンドだったか？ハードの右を受けてララの膝がぐらりと揺れたシーン。
あの印象が強くて「この回はハード」と思ったが、VTR映像で衝撃の事実が判明。
ララはハードの右をすり抜けるようにダッキングでスルー。反撃の右を入れていた。
完全に目の錯覚。すり抜けるような防御は、その一瞬はクリーンヒットに見える。

もし…山根体制が変わっても、変な判定問題は引き続き継続するだろう。
それは、ジャッジがボクシングを真摯に学ばないからだ。ましてやアマチュアは
ダウンも１クリーンヒット。あえて勝敗がわかりにくいルールを設定している。
ダウンをサッカーのゴールのように位置付けるか、もしくは防御も有効打として
カウントしなければビデオ判定でも導入しない限り、目の錯覚問題は解決しない。

以前にも書いたが…もう日本野鳥の会の皆さんにお出ましいただくしかない。
赤の有効打だけカウントする人が３名。青の有効打だけカウントする人が３名。
それぞれ審判席のポジションに座ってもらい、ただクリーンヒットだけを追う。
ボクシング関係者とのしがらみがないという一点に置いて、彼らの方が信じられる。
ましてや赤は赤だけを、青は青だけを追うから、人為的な判定操作もできない。

その方が信じられる判定が下る。現在のボクシングの判定は人為的に操作できる。
今回の問題を「助成金の不正流用」とか「おもてなし」とか「独禁法違反」等の
問題解決で幕引きを図るのか？判定問題にまで斬り込んで最高の解決を迎えるのか？
審判員一人一人の心のあり方にかかっている。それほどダメな連中の集まりだと
世間の人たちは感じている。山根会長を責めるのは簡単。でも今後の判定問題は？
奈良判定じゃなくても変な判定はいくらでもある。それをスルーは出来ないだろう。
そこを世間が納得できるように改善するのは大変な作業だということをお忘れなく。