ロケがオーストラリア人に大人気

 

上の写真の様に花嫁さんがリラックスの表情で望める結婚式、

自然でやわらかい表情を奏でられる結婚式はとても素晴らしいものです。

こちらの花嫁さんの結婚式は親しい方をお招きしての、

美味しいお食事とお話を楽しむ結婚式でした。

 

結婚式は足し算ではなく引き算だと思います。

 

色々な事を盛り込みすぎる結婚式は、

海鮮丼の上にトンカツが乗っているようなもので、

何をしたいのか分からない結婚式に陥りがちです。

 

色々な結婚式を拝見してきて、

結婚式で何がしたいのだろう、シンプルにそう思うこともあります。

 

先日出張の際に新幹線に乗ったときのこと、
指定されて席に行くと僕の指定した席に年配の女性が座っていました。
「席間違えていませんか？」と聞くと、「ここは私の席だから」と。
「切符見せてもらえますか？」と聞くと「どこにしまったかわからない、でもこの席を東京駅で注文した」
同じ席の指定券を僕が持っているので、切符を見せると「何かの間違え」の一点張り。

隣に座っている同伴の年配の女性は「そこまでしてここに座りたいの？」とぼそっと言いました。
リュックとかポケットを探しますが切符は出てきません。
車掌さんに仲裁してほしくも普段は頻繁に歩いているのに、

こういうときに限って新幹線の車掌さんはやってきません。

よくある法則です。

10分ぐらい年配の女性が切符を捜索するの立ったまま見せつけられ、
同伴の年配の女性の「え？　それでもここに座りたいの？」というつぶやきの中、不毛で長い時間を過ごしました。

 

時間をかければ諦めると思ったのでしょうね。
そしてそこは何度も探したでしょ、というジャケットのポケットから切符が出てきました。

その切符は自由席のものでした。

 

年配の女性曰く「自由席だから、どこでも自由に座れると思った」だそうです。

苦しい言い訳はどうでもよく、早く座ってお弁当を食べたいので

「すぐさまそこをどいてもらっていいですか？」と言うと、

「次の駅で降りるから変わってもらえない？」と言ってきました。

次の駅の名古屋までは1時間半ぐらいあります、ちなみに僕も名古屋で降ります。

一部始終を聞いていた近くのおじさまが加勢してくれて、

おば様達はゴミもかたづけずに自由席車両へと移動していきました。

返答や要求、そぶりを見ると「間違えたフリ」を日常的にしているのだろうなということを感じました。

 

こういった「自分だけ良ければそれでいい」「私たちが満足すれば他人は関係ない」

という方がなんとなく社会に増えているなと感じます。

日本人ってそんな考えの方ばかりだったっけ、と自問自答してしまうことも多いです。

 

最近結婚式でカメラマンをたくさん入れる方が増えてきました、

先日撮影したケースは最大人数50名の披露宴会場に座られているのは60名。

そしてカメラマンが僕、記録ビデオカメラマン3名、エンドロールカメラマン3名。

 

50名収容の会場にすでに60名がいらっしゃる中で、

7名のカメラマンが右へ左へと動き回っています、

スタッフは7名ぐらいいらして同じく人1人通れるかの動線を駆け回っています。

誰かが正面から来たら回避するスペースもない細い道路のようなものです。

 

ゲストも新郎新婦さんのいるメインテーブルには気軽には近づけない、そんな動線。

カメラマンだらけの会場内、イスも満足に後ろに引けずにお腹をピッタリテーブルにつけて食事している女性。

ビデオカメラマンが前に立ち、女性の視界にはビデオカメラマンのお尻しか見えず、しかたなく天井を仰いでいる女性。

 

誰のためのなんのための結婚式なのだろう。と思いました。

 

来ていただいたゲストの方に新郎新婦さんはおもてなしをするがわとなり、

「今までありがとう、そしてこれからもよろしくお願いいたします」という心を表すのが結婚式です。

大切なことは忘れないでゲストの心に残り、新郎新婦さんの心にも残る結婚式にしたいものです。