福寿草をお探しですか?おひとり様ごあんな~い♪
私は福寿草になりたい
こんばんは。
本日2度目の登場です。
今日は仕事もないし
次回のリボンレイのレッスンの
材料注文もして区切りがついたので
ホント久しぶりに実家まで
バタバタにかじけてご無沙汰でした
「ネコヤナギと これなに・・・?」
「何とか言ったけど忘れた。」
・・・とのこと。
母はお花が好きで
ちょっと採ってきて・・・
・・・さりげなく飾ります。
それがいいんです
このわからない花は庭にありました。
わからない木の下に福寿草も咲いてます。
春ですねぇ・・・
「ネコヤナギ持ってく?」
「福寿草が咲いてるところも行ってみよう。」
・・・と近くですが ドライブ。
ドライブ先の福寿草
ハチさんがブンブンしてました。
写真にいます。わかります?
わからない花・・・
どなたかわかりませんか?
と思いながら・・・
ネットで調べてみましたら
『まんさく』
・・・とわかりました。
違っていたらお知らせください
いつもお付き合いいただき
ありがとうございます。
Moana Koa 公認インストラクター
Hawaiian Ribbon Lei ‘Iliahi Mayumi
長野県伊那を中心に活動しています
福寿草で軽やかに
妓楼の自室で毎夜
芙蓉(プヨン)は思いを込めて
一針一針刺していく
「これが出来上がる頃には お見えでしょうか」
「芙蓉(プヨン)」
妓楼で私を可愛がって盾になってくれる
チョソン姉さんが教えてくれる
「今宵 お越しになるわよ
トルベさんが使いをくれた」
念入りに湯を使い 薄化粧を施し
最後にあのティッテンギを髪に結んだ
チュソク様のお好きな黄色
そして胸の合せに
出来たばかりの額当てを忍ばせた
ソンジュンは
あれから何度と無く「牡丹閣」を訪ねていたが
その度に 「そのような妓生は居りません」と
行首(ヘンス)に断られていた
「牡丹閣」に 手裏房のマンボから繋ぎが入り
芙蓉(プヨン)は宴には出さぬよう
言い付かっていたからだ
軍儀の後 トルベのたっての願いで
鷹揚軍護軍アンジェと 龍虎軍護軍ソンジュン
それに迂達赤隊長チュンソク
甲組組頭チュソク 乙組組頭トルベ
丙組組頭ミョンホ※ 六人で
妓楼「牡丹閣」へ繰り出す事になった
挨拶に並んだ 妓生の中に
芙蓉(プヨン)は居ない
宴も酣(たけなわ)になった頃
ソンジュンは隣に座った妓生に
「芙蓉(プヨン)は何処だ?」と 聞くと
酔った妓生は 口止めされたことを忘れ
「芙蓉(プヨン)は宴には出ず
部屋で 只一人の旦那様をもてなす」と
その言葉に
何度も門前払いをされたソンジュンは
酒の勢いもあり カッと頭に血が上った
「無沙汰をした 変わりは無いか」
静かに戸を開けたチュソク様は
そう言いながら 私の前に座られる
「ありがとう御座います
いつもと変わりませず 息災です」
答えながら 両手で杯に酒を注ぐ
ゆっくり飲み始めた チュソク様は
先ほどまでの宴で大分飲んだと
優しい顔でお笑いになった
「チュソク様」
芙蓉(プヨン)が差し出した 額当ては
結ぶ紐の先端に
見事な大鷹の刺繍が施され
その翼の一羽一羽にどれ程の糸が使われたのだろう
今にも大空へと舞上がりそうだった
「これを 某にですか?」
「チュソク様に頂いた お気持ちを思えば
お礼と言える程の物では御座いませんが」
耳朶まで赤く染めて芙蓉(プヨン)は俯いた
「忝い ありがたく頂戴する」
芙蓉(プヨン)を見つめるその目が 優しく綻ぶ
チュソクは穏やかなこの時を
いつの間にか 心待ちにして
副隊長として忙しい日々を過ごしていた
「芙蓉(プヨン)さん」
廊下からアジュンマの声がして 酒の肴が運ばれてきた
チョソクに背を向けたその時
芙蓉(プヨン)が髪に結んだティッテンギに目が止まる
「そ・・それは?」
膳をチュソクの前に整え もう一度座りなおして
後ろに下げた髪を前に回し
黄菊の花の刺繍された上品なティッテンギを
チュソク様の目の届くところへ向けた
「すまないが 髪から外して見せてはくれぬか」
芙蓉(プヨン)はシュルシュルと
ティッテンギを外しチュソクに渡した
息を呑む
「これを 何処で・・・」
買い求めた折 店主は
『この世に二つと無いお品でごさいます』
そのように言っていた筈
チュソクの問いかけに
「・・・空から降ってきたのです」
「何?」
「私が初めて此方に参る朝に」
髪から外されたティッテンギは
チュソク様の 硬く握り締められた手の中で
寂しそうに揺れた
その後は 何を話しかけても何も仰らず
ただひたすら杯を口へお運びになって
いつもなら お帰りになる時間を過ぎても
手が止まる事は無く
終いに奥の褥に倒れるように
チュソク様は横になられた
芙蓉(プヨン)は 灯りが眠りの邪魔をせぬよう
寝間へ衝立をたてた
『初めて お泊りになられますね』
嬉しい様な 悲しい様なそんな気持ちで
眠るチュソクの顔を眺めていた時
「・・・ウンス殿」
チュソク様の口から 女人の名が零れた
驚いて 出てしまいそうになる声を
両手で押さえ そのまま其処から
少しずつ少しずつ離れていく
その時
荒々しい足音のあと 部屋の戸が引かれ
見た事も無い人が後手に戸を閉めた
「ど・・・どなたですか?」
「芙蓉(プヨン)」
いきなり抱きしめられて 恐怖の余り
声が
ない
そのまま 壁へと体を押し付けられ
酒臭い息が顔に掛かる
『怖い 助けて』
両手を捕まえられ
恐ろしさに顔を背け ギュッと目を瞑った
「ソンジュンお主 血迷ったか」
低く鋭い チュソク様の声が
頭の上から落ちてきた
私を掴んでいた腕が外される
そのまま腰が抜けて
背中からズルズルと床に しゃがみ込んだ
「芙蓉(プヨン)大丈夫か?」
震えが止まらない
「すまぬ・・・・芙蓉(プヨン)
チョソンは居るか!」
チョソン姉さんが飛んできた
チョソンにその場を頼み
チュソクは ソンジュンを連れ出す
妓楼の中庭 人目の無い井戸端で
頭から水を掛けた
「目が覚めたか」
「何をする」
「こっちの台詞だ 抵抗も出来ぬ
か弱き女人に無体を働いたのはお主であろう」
「そ・・・それは」
「妓生ならば 何をしてもかまわぬというのか」
ソンジュンは頭から被った水のお陰か
頭に上った血が下がり
自分が恥じるべき行いをした事が
重く伸し掛かり その場に項垂れてしまった
「もう二度と 芙蓉(プヨン)に関わるな
今夜の事は俺も忘れる」
そう言って チュソクは 黙って妓楼を後にした
※ 丙組組頭ミョンホ
小説「シンイ」1巻 199ページ参照
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福寿草とえいじくん https://t.co/LLDRFDKNR7
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