帝釈天の9割はクズ
ウエサクの満月に向かう時を、此処で過ごしたくて。
その、スペースに。
迎え入れてくださること。
常に、そうだということ。
乾坤は経籍の箱なり
万象、一点に含む。
重々帝網なるを即身と名づく
子供の頃から、それとは知らず、
空海さんというお名前も知らず、弘法大師も知らず、
ずっとご縁をいただいてきました。
気がつけば、問いかけ、問われ、教えられ、語りかけられ・・生きてきました。
空海さんの言葉は響きが美しくて。
言葉の内にあることばが、深くて、広くて、遥かで。
子供の頃から、何度もリフレインして、
数えきれないぐらい、呼び込んで、
思惟して。
振り返ると、何万遍とも言える、ひとつの行だった。
今日は、わたしなりに、すこし意味を噛み砕いて、ここに置いておく。
本当は、噛み砕くまでもなく、そのままを味わえば、よい。
敢えて。
置いておく。
乾坤(けんこん)は経籍(けいせき)の箱なり
万象(ばんしょう)、一点に含む。 (性霊集)
この世界・・宇宙というものには言葉が満ちている。
それは森羅万象すべての命の発する無垢なる知。
天地は経典(命の発する無垢なる知)の詰まった箱なのだ。
一滴の露(われ)に、全宇宙が含まれている。
一雫の言葉に、全てが含まれている。
重々帝網(じゅうじゅうたいもう)なるを即身と名づく (即身成仏義)
重々帝網とは、帝釈天の宮殿を飾る輝く網のこと。
帝釈天の網とは、宮殿とは、実は宇宙そのもの。
その網の結び目の一点一点は宝珠になっている。
水晶の宝珠。
その宝珠は互いを照らし合い、照らし合い、
映しこめ、映しこめ、
この宇宙全体に鏡映し、響映している。
その網の結び目の宝珠とは、実は私たち一人ひとり。
全てが、繫がりあって、全てが全てにご縁をいただいて、
共に、生かされて、生きて、この世界を創っている。
一人ひとりの中に、無数の輝きが映り。
一人ひとりの中に、無限のご縁が生じている。
目に見えるものも。
目には見えないけれど確かにあるものも。
これこそが私たちの世界の真実の姿。
東寺展の立体曼荼羅は、その内に私たちを招き入れていただき、
体感させていただける、しかけでもある。
これを読んでから、立体曼荼羅の内に行かれる方は、
ぜひ、ご自分が、網の結び目の宝珠の一つであり、
みほとけたちと、生きとし生けるすべての宝珠と繋がりあって
そうやって共に今を生き、この世界を創っていることを、
イメージしてみてほしい。
この世界には、必要のない命なんてひとつもない。
どの、命も、どの、輝きも、どんなささやかな輝きも、大切なのです。
みんな、ご縁をいただいて、ご縁をもって、今此処にいる。
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