モンスターは都市伝説じゃなかった
世界のモンスター
しかし、あるファンの手紙が彼の心を変えた。
“私が思うに ‘アイドル歌手’ と‘ ヒップホップ歌手’ は全く違うカテゴリだ。
アイドルは歌手の特定のジャンルより優位にある上位の概念である。
決して”アイドル”という言葉を恥じないで。
“今はアイドルで見せられるエネルギーをすべて示して。
” アーティストという言葉は人並みならぬ面を地道に持っていく時、自然についてくる名札だ”
というアドバイスが込められていると紹介した。
ファンの手紙に悟りを開いたというラップモンスターは”アイドルは辞書的に’偶像’だ。
偶像は私の言葉と考えを代弁してくれる存在だろう。 “防弾少年団が真の10代のアイドルになってほしい。 舞台の上で音楽とパフォーマンスで、続けて10代を代弁したい”
昔、 ラップモンスターとシュガが質問されました。
ぐうぞう【偶像】
あこがれや尊敬する人に自分もなれるように
精進しようってことなら、
良いことであると思うし
(ナムが、ファレルのことを
僕のアイドルって言ってたことも考えると)
自分自身が、良い人間になり後に続く人達の模範に少しでもなれるように精進しようっていう意味でも良いことだと思うし
物事は良くみようと思えば良くみえて
悪くみようと思えばそうみえるって
言ってたユンギのように
また、多少なりとも人間は仮面をつけて
生活することって大切?大事?だとも思うし
Love myselfができてれば
大丈夫よーってことなのかなぁと
思ったのであります!!笑
以上、追記と修正してみました。^ – ^
思考実験としてのモンスター
カメラを止めるな! (英題: ONE CUT OF THE DEAD ) (2017 / 日本)
● 監督・脚本・編集 上田 慎一郎
● プロデューサー 市橋浩治
● 企画・制作・配給 ENBUゼミナール
● 主題歌 「Keep Rolling」 (歌:山本真由美)
○ 出演 濱津隆之 / 真魚 / しゅはまはるみ / 秋山ゆずき / 長屋和彰 他
約300万の低予算で制作され、都内の劇場2館にて6月23日から公開開始。 わずか1カ月で人気爆発! 8月に入ると全国100館を突破しての拡大上映。 興行収入もまもなく10億を超えるであろう奇跡の映画 『カメラを止めるな!』 を、新宿のTOHOシネマズで観てきました。 館内ほぼ満員の賑わいでした。
面白かった! とにかく面白かったです。 日本映画でこれだけ楽しく、面白く観れたのいつ以来か? 全国的に話題となっている映画なので、これから観ようと思っている方も多いでしょう。 ネタバレ部分もあるので、ここからはそれぞれの選択でお願いいたします。
予備知識はほとんど持たずに観ました。
映画の冒頭は、ゾンビ映画の撮影シーンから。 唸り声をあげる若い男のゾンビが女性に迫っていく場面。 ここで監督の「カット!」のかけ声。 アイドル系と思われる女優に、「本物をくれよ! 恐怖に染まった本物の顔を! おまえの人生が嘘ばっかりだから嘘になるんだよ!」と、演技への不満を叩きつける。
廃墟でのゾンビ映画を撮影している場面を捉えた映画、とわかるわけです。ここで物語の展開を読めば、「ゾンビ映画を撮影していたら、かつて日本軍が人体実験をしていたといわれる撮影場所、いわくつきの廃墟に本物のゾンビが現われる」 です。
で、そのとおりの展開となり、映画のスタッフ、出演者が次々とゾンビと化し、殺し合い、最後にアイドル系の女優だけが生き残るかたちで終り、エンドロール。これが冒頭の40分ぐらいで、ここだけを見れば、低予算の質の悪いゾンビ映画です。
そして、画面に 「1か月前」 のテロップ。 ここからがこの映画 『カメラを止めるな』 の本編。 テレビ放映用のゾンビ映画が企画され、そしてその企画はテレビ番組内での生放送ドラマという無茶な企画。 監督、スタッフがプロデューサーによって選ばれ、演じる役者たちも決まっていき・・・。 ゾンビ映画が作られていく過程・舞台裏が描かれていくという二重構造の作品なわけですね。
簡単に言ってしまうと、映画が作られていく過程の舞台裏がドタバタで可笑しくて面白くて笑える、そしてホロッ涙を誘うシーンもあるという、そういった映画なのです。
あれも演りたくない、これもNGだ、というアイドル系の女優やら、役にのめり込み過ぎて我を失ってしまう女優やら、胃腸が悪くて本番中に便意をもよおしてしまう撮影スタッフやら、ドリフのコントのように慌てて転んでしまうスタッフやら、トラブル続出の困難を乗り越えて、生放送ドラマは完成するという。 冒頭のゾンビ・ドラマで撒かれたあれこれを、舞台裏シーンで拾っていくと言う作り。 とても新人監督とは思えない力量を感じる映画です。
映画の中に、映画の撮影シーンがあるという二重構造の映画って、これまでにもきっとたくさんあったと思うのですが、無名の監督、無名のスタッフ、無名の役者、しかもほとんど手弁当のはずのこの低予算インディ映画には、売れていなくても好きな映画のためなら、という映画愛を感じるんですね。
とにかく大ヒットとなってしまいました。ファンは、今このときも全国で増殖し続けているはずです。 ここにきてパクリ騒動が起きているのも、大きな金が動き始めそこに群がりたい人たちが、声を大にした結果であると思っています。世界中の面白い脚本を血眼になって探しているという、巨大資本ハリウッドによるリメイクだって有りえない話ではないわけですからね。
どうか上田組の監督、スタッフの方たちには、自分を見失うことなく次の作品に向かっていってほしいと思います。
最後に・・・
低予算、ミニシアター系のインディ映画を、まさかあの映画を観たのと同じ劇場の大きなスクリーンで観ることになるとは! なんだかとても嬉しい気持ちです。
巨大資本と有名俳優、有名女優ばかりを揃えていなくたって、優れたアイデアと熱意があれが面白い映画になるということ。 あっ、あの映画って、海からやって来た、CGで作られた巨大モンスターが主役のあの映画のことね。
(^_^)v