マンU売り尽くし
今回はこのブログでプロスポーツチームとその本拠地のある自治体との関連性について述べ、プロスポーツを運営することについて、必ずしも大都市の方が有利とは限らないという話をしてきた。
イングランドのビッグクラブであるマンUやリバプールもイギリス国内における経済規模は高くなく、それ故にこうした地元のクラブが街のシンボルになりやすいということだ。
そんな中で、2017〜2018シーズンに日本プロバスケの最高峰であるB1リーグに参入する島根スサノオマジックについて述べていきたい。
昨シーズン、スサノオはbjリーグでの成績は良かったものの球団の経済状況が財務面で安定しておらず、B2リーグでのプレーを余儀なくされた。
しかし、スサノオは選手や指導者の質は高く、B2リーグを圧倒的な闘いぶりで勝ち上がり、B1昇格を決めた。
この昇格プレーオフの対広島戦には松江市総合体育館に4000人以上の観客が集結した。中国ダービーという状況を考慮しても人口20万人の松江市で4000人の集客は凄い。
同じBリーグでもサンロッカーズ渋谷やアルバルク東京だと1試合あたり2000人の集客が限界である(サンロッカーズは田臥勇太が所属する表参道での栃木ブレックス戦で3000人の集客だった)。
スサノオというバスケ球団にしても、おそらく地元住民からは「島根でプロスポーツをチケットに金を払って定着するのは難しい」と思われていただろう。
しかしスサノオの尾崎俊也球団社長(当時)以下のフロントの血と涙の結晶として、地元での昇格プレーオフにそれだけの集客に成功したのであろう。
一方で、東京のバスケ球団というのは都内に手頃なアリーナの絶対数が不足していて、昨シーズンはB2リーグでプレーしていた東京エクセレンスも3000人クラスの集客が可能なアリーナが用意できなかったとして、リーグからB3リーグ降格を言い渡された。
よく地方の人は東京の人間に対して異様な反骨心を見せることもあるが、東京は錦糸町に10年以上暮らしている身分としては、これからの地方創生の時代にスサノオのような地方都市にしか出来ない優良コンテンツというのもあって、スポーツにおいて実際には全てにおいて東京の方が有利とは限らないのである。
今回はイングランドのプレミアリーグという分野を参考にしながら、実は地方都市というのは東京に真似の出来ない地域のシンボルのようなプロスポーツチームを構築することが可能なのだ。
J2のクラブでもそうだが、地方というのはもっと自分たちの地元を誇れるコンテンツが作れる土壌が存在している。
プロスポーツチームの運営において、なんでも首都圏や大都市圏が有利とは言えないのである。
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